「泣けないサボテン」 １２歳〜のお子さんに読んだ みんなの声

なす　かつらさんのほわっとしたささやきかけるような文章と
KINAさんの透明感あふれる世界に一目惚れしました。

雨であるぼくが、サボテンの女の子に話しかける形で
おはなしは進みます。

やさしさから生まれたトゲ。
がまんから増えつづけ、
気づいたら、トゲだらけになってしまったきみ。

でも、トゲだらけのきみからさく花は、
みんなをやさしい気持ちにしてくれる。
こころをいやしてくれる。

ずっと　
ずっと
ずーっと

ぼくは　きみの　みかただよ

もし、乗り越えられないような悲しみや苦しみに遭遇しても、
きっとこの絵本はみかたになってくれると思います。

いつもそばに置いておきたい絵本です。

表紙を見た娘が、好みの絵だから読んでみたいと言うので、一緒に読みました。
少し気分が落ち込みそうなお話ですが、娘は、奥付の右下に描かれたサボテンの絵に救われると言っていました。
たしかにそのサボテンは幸せそうに見えました。
サボテンを上から見た絵など、色使いも優しく、綺麗な絵本だと思いました。

サボテンのトゲが、人からうけた心の傷だなんてなんと可哀想なサボテンでしょうか。
じっと耐えるrだけのサボテンが、愛らしい女の子の姿でいると、抱きしめてあげたくなるけれど、トゲがあるから出来ません。
せめて、ずっと見守ってあげることくらいだけど、自分もサボテンの気持ちになれました。
心を浄化してくれる絵本だと思います。

朝読の読み聞かせ用に購入したのですが、この絵の力も言葉の力も両方こどもたちにつたえたい！

大変、すばらしい作品でした。

サイズが集団読み聞かせ向きではなかったのが残念！！大きいサイズ、また巨大サイズが登場することを願いしたい！！