さくらちゃんは、思ったことを口に出すことが苦手です。
ゆうちゃんのマイペースな行動に振りまわされてしまいます。
そんなふたりの友だち関係が興味深く描かれています。
さくらちゃんがまだ使っていない真新しいクレヨンの白を、借りたゆきちゃんはほとんど使ってしまって、おまけに折ってしまいました。
大人社会でもありがちなシチュエーションですが、さくちゃんはゆきちゃんを責めるのではなく、自問自答を繰り返す心やさしい女の子でした。
友だち関係復活は、相手への気づかいと、自分自身への答えなのでしょうね。
些細なことから壊れてしまう人間関係が多い中で、心温まるお話でした。