とっても大きい、そして心もやさしいジョンという男の子が登場します。貧乏になって、食べるものがなくなってもお母さんのためを思って働きに出るジョン。けなげです。
ビッグなジョンと、いっしょに出てくる小さなようせいや王さまたち。この対比がおもしろい。また、小さなものたちは大きなジョンをみてこわがることなく友好関係にあるところに好感が持てました。からだの大小など関係なくみんななかよしでいると、楽しいことはいっぱいあるんだよって、小さな子どもたちにも伝わると思います。
ジョンが建て直した城の形や、おなかぺこぺこのお母さんがやろうとしていたことなど、笑える場面がたくさんあって、アーノルド・ローベルのあそび心がつまっている作品です。