我が家では手乗り文鳥を飼っています。
ピッツのようにおしゃべりはしませんが、名前を呼んだり、「おいでー」と呼べばちゃんと飛んでやって来ます。
クチバシでつつかれ、「痛い!」と叫べば、「あ、痛かった?ゴメンね・・」とでも言うかのように優しくクチバシで撫でてきたりします。
小鳥に限らず、動物にも確かに感情はあり、言葉は通じなくてもお互いに気持ちが通じ合えるのは間違いありません。
ピッツはまあちゃんが大好き。だから泣き顔よりも笑顔が見たい。
お母さんの「いたいのいたいのとんでいけ」は、まあちゃんが泣きやむ魔法の言葉だと思ったのでしょう。
そして、まあちゃんが大人になるまで、そして大人になってからもピッツの「イタイ イタイ トンデケ」は続いていったのです。
長い年月の中で変わりゆくもの、そして変わらないもの。
まあちゃんは大人になり、赤ちゃんが産まれ、お父さんとお母さんは年老いて、おじいちゃんとおばあちゃんになっていました。
ピッツも年をとっていましたが、まあちゃんへの変わらない想いが伝わってきて、温かい気持ちになりました。
イラストもとても可愛らしいですね。お部屋のインテリアや、近所の仔猫ゃんが親猫になってたり、細かいところも楽しめました。