タイトルからは想像できない重さを、ダイヤローグと記されたページの「陸軍被服支廠」という言葉から感じとリました。
造形と絵を閲覧した後、「ヒストリー陸軍被服支廠」という重厚な解説にだめを押された感じで、心の中に重さが増して残りました。
どうして広島に陸軍被服支廠が作られたのか、戦地への物資輸送が陸軍だったのか、歴史的な背景を読み取りました。
以上に、軍服は繕い直す、兵士は産まれてくるという、物流のような感覚で戦争を考えたら、とても言い表せない恐ろしさが膨らんできました。
自分たちが犯したことが、一つにまとまって戻ってきたのが原爆だという発想にはちょっと疑問を持ちますが、戦争が肯定されるものではないのだと言うことだけは、嫌というほど感じる作品です。