絵本にしては重厚なページ数。
でも、ページを開くと、横長の装丁がこの物語にジャストフィット。
まるで鳥獣戯画のような趣です。
色味も抑えてあり、効果的演出になっています。
まずは、主人公かえるのごんのユニークな自己紹介から。
じらす語りが軽妙愉快です。
おへそのボタンを押すと雲が出るなんて、これはこれは。
たっぷりと紹介したうえで、いよいよ冒険譚。
けんという仲間も増えて、いくつものハプニングも超えて。
長大な物語ですが、飽きさせないのはさすがですね。
ぽんた(たぬき)とこん(きつね)、どん(へび)との縁もあり、
次作への余韻も。
小学生くらいからでしょうか。