南の小さな島のニシキヘビとして生まれたヴェルディ。
卵から生まれたばかりでつややかな黄色の体がお気に入りですが、
お母さんは大人のように緑色になって立派になってほしいと願うのです。
大人は怠け者でつまんなく、がさつ、と決め込んだヴェルディは
旅をしながら大人になりたくない、と思うのですが、
非情にも、ヴェルディは緑色になっていくのですね。
でも、いろいろな大人と出会ううち、ヴェルディは気付くのです。
ぼくはやっぱり、ぼく、と。
思春期の心の動きを感じさせてくれます。
小学校高学年以上の方が共感してくれそうですね。
巻末には、蛇についてのウンチクもありますので、ぜひ、チェックしてほしいです。