新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

ちいさな木」 夏の雨さんの声

ちいさな木 作:角野 栄子
絵:佐竹 美保
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2023年10月18日
ISBN:9784033521800
評価スコア 4.78
評価ランキング 561
みんなの声 総数 8
  • この絵本のレビューを書く
  • 今年(2023年)11月に、東京・江戸川区にできた文学館が話題となりました。
     それが「角野英子児童文学館」、愛称は「魔女の文学館」だとか。
     児童文学者である角野英子さんの代表作である『魔女の宅急便』からの愛称です。
     角野さんは2018年に国際アンデルセン賞作家賞を受賞するなど
     今や日本の児童文学を牽引する作家であることは間違いなく、
     今回の文学館がこれからも長く子供たちの夢を育てるものであって欲しいと思います、
     そんな角野さんが『魔女の宅急便』シリーズの挿絵も描いた佐竹美保さんと組んで
     書かれた絵本が、この『ちいさな木』です。

     絵本ですが、絵本というよりも童話という方がより近い感じがします。
     自由にあこがれ家を飛び出してきた一匹の犬ゴッチ。
     旅の途中の町はずれで一本のちいさな木と出会います。
     「自分の好きなところに行く」というゴッチに、
     ちいさな木のキッコは自分は木だから動けないと嘆きます。
     ゴッチはやってみないとわからない、と励まします。
     と、ちいさな木は根を抜き取って歩けるではありませんか。
     こうして、ふたりの自由を求める旅は始まります。
     さらに、岩だとか沼だとか、誰もが動けないと思っているものたちも
     自由を求めて動き出します。

     自分にはできないとあきらめてしまわずに、まずは動いてみること。
     そうすれば、自分の好きなところにたどり着ける。
     もしかしたら、角野さんにとっての「児童文学館」もそんな施設だったのかもしれません。
     子供たちに励ましをくれる一冊です。

    投稿日:2023/12/10

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「ちいさな木」のみんなの声を見る

「ちいさな木」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / もこ もこもこ / おおきなかぶ ロシアの昔話 / がたん ごとん がたん ごとん / じゃあじゃあびりびり / よるくま

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



児童書出版社さん、周年おめでとう! 記念連載

みんなの声(8人)

絵本の評価(4.78)

何歳のお子さんに読んだ?

  • 0歳 0
  • 1歳 0
  • 2歳 0
  • 3歳 0
  • 4歳 0
  • 5歳 0
  • 6歳 0
  • 7歳 0
  • 8歳 0
  • 9歳 0
  • 10歳 0
  • 11歳 0
  • 12歳〜 0
  • 大人 8

全ページためしよみ
年齢別絵本セット