きつねの木」 夏の雨さんの声

きつねの木 作:石川 えりこ
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2025年04月17日
ISBN:9784065387733
評価スコア 4.4
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  • 私たちを育ててくれる大きな木

    • 夏の雨さん
    • 70代以上
    • パパ
    • 埼玉県

    絵本作家にもお気に入りの人がいます。
     なので、その人の作品を見つけたら読むようにしています。
     そんなお気に入りの絵本作家のひとりが、石川えりこさん。
     おそらく同世代の人で、だからだろうか、余計に石川さんの描く作品が醸し出す匂いが好きです。
     例えば、『ボタ山であそんだころ』や『かんけり』といった絵本など、
     どことなく昭和30年代の匂いがします。

     この『きつねの木』は、2025年4月に出た石川さんの新しい絵本。
     一本の大きな木に命の尊さを託した、壮大な物語。
     こぎつねが両親のもとを離れて向かったのは一本の大きな木。
     そこでこぎつねたちは虫や動物や鳥たちと出会い、季節の移ろいを知ります。
     木は雨の日も風の強い日もこぎつねたちを守ってくれる。
     いつしかこぎつねたちも大きくなって、
     この木のもとを離れることになります。
     そして、時が過ぎ、おとなになって木のもとに帰ってきます。
     今度は小さな子供たちをつれて。

     人生も後半にさしかかって、石川さんにどんな思いがよぎったのでしょう。
     自分の人生もまた、この木のようなものに育てられたのかもしれない。。
     「昭和100年」「戦後80年」、それこそ私たちの「きつねの木」なのでしょう。

    投稿日:2025/08/17

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