10匹の兄弟と両親、祖父母の14匹。
ネズミの大家族が、お月見をするためにせっせと準備しています。
さりげない自然描写の中で、それぞれの兄弟の行動がとても微笑ましく、みんなでイベントを盛り上げようとしている結びつきがすばらしく、けっしてそれを塗りつぶしてしまわないしずかな風景が好ましく、そして月を見つめるネズミ家族のシルエットには呑みこまれてしまいました。
明るさから夕焼けに、夕焼けから薄闇に、薄闇から満月の月明かり、時間によって移り変わる色彩がとても見事でした。
ストーリーなど立ち入る必要もないくらいの完成品です。