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岩波少年文庫 若い兵士のとき (改版)」 ヒラP21さんの声

岩波少年文庫 若い兵士のとき (改版) 作:リヒター
訳:上田 真而子
出版社:岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!
税込価格:\748
発行日:2005年07月
ISBN:9784001145717
評価スコア 4
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  • 『あのころはフリードリヒがいた』の総集編

    『あのころはフリードリヒがいた』の三作目です。
    続編でフリードリヒと反対側にいた自分、積極的なヒトラー崇拝者であった僕が志願して戦争に出ます。
    三作目にして、痛烈な戦争批判。
    この作品を最後に、筆を折ったというリヒターの心からのうめきを感じます。
    戦争に出た自分が目にしたのは、英雄としての兵士ではなく、戦争に翻弄される弱い人間だちでした。
    三作目にして、ストーリー性は失われました。
    本の中に羅列されるのが、志願して戦争に出た自分。
    負傷して帰還できると思ったら、負傷兵のまま進級。
    若い兵士でありながら、兵士たちを指揮する立場になっていきます。
    本文を貫くのは、兵士としての自分のエピソード。
    ストーリー性がなく、戦争の断片が生々しく戦争の地獄を訴え続けます。
    脈絡があまりないから、かえって読者の心を刺すのです。
    多分、これはリヒターの自分史でしょう。
    そして、この作品を書き終えて、4作目はありません。
    本当ならば、今の自分につながる作品を書いて欲しかったのですが、この作品で自分の過去をはきだしつくしたのでしょうか?
    成長した自分を理解してもらうためには、三つの作品の中で一番伝えにくい作品かもしれません。

    投稿日:2010/07/19

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