とげとげは女の子ということ以外は自分のことも知りません。
周りのみんなにもいじめられています。
自分のことを知らないだけでも悲しいことなのに、いじめられていること、特にサルに棒でつつかれるところは涙が出そうになります。
そんなとげとげの様子を影からいつも見ているトム。
トムと出逢って優しい気持ちを知って、愛を知って、とげとげのトゲも優しくなっていきます。
最後に新しい命にも恵まれた場面はとっても癒されます。
4歳の次女に読んでいたのですが、途中から7歳の長女もやってきて、とっても静かに神妙な様子で話を聞いていました。
とっても恵まれている環境にいて、まだ、いじめということを知らない娘たち。
知ってもらいたくないことだと思っても、いつかは・・・。
絵本を見ながら目をうるうるさせていた娘たちには今の気持ちを忘れないで、トムのように強くて優しい心の持ち主に成長していってもらいたいと思いました。