『ぎょうれつのできるパンやさん』『ぎょうれつのできるすうぷやさん』につづく作品。
今回ははちみつやさんということで、やはりくまの親子が主人公です。
パパははちみつやさんで旅をしていて、時折その土地の花々のはちみつが
送られてくるのです。
そして、ついに、どっさりとはちみつのびんを荷車に積んで帰ってきます。
さあ、ここからはちみつやさんが開店です。
ふくざわさんの描く食べ物はどれもおいしそうなのが魅力。
今回も、はちみつの甘い味まで喚起させてくれます。
丁寧に描かれた部屋の様子や家具・小物類、全てがうっとりするくらい優雅。
そして、くまの毛並みはもちろんのこと、木の材質感、はちみつの絶妙な色合いが
素敵です。
同時に、雪景色から春の野原へと移り変わる窓外の様子で季節の移り変わりまで
体感できます。
さらには、はちみつの種類の知識も得られます。
そう、はちみつと花はセットなんですね。
巻末のややこしい解説もぜひチェックして欲しいです。