世界中で大人気の「テディベア」を作った女性の人生を辿る物語。
2011年刊行。巻頭にはカラー写真、巻末にはマルガレーテ・シュタイフの年表、生まれ育ったギンゲンの写真、博物館や参考資料などもある。
1847年、南ドイツ生まれ。1歳半で脊髄性小児まひで車いす生活になる。1880年、33歳の時、フェルトで象をつくり、政界で初めてのぬいぐるみが誕生した。1902年、55歳の時に熊のぬいぐるみを発売。のちのテディベアとなる。
女性や、障碍者が生きにくい時代に、明るく親切な人柄でみんなに好かれ、不断の努力を重ねて人生を切り開いていった。
父も母も、彼女に惜しみない愛を与え、周囲の人と良好な関係を作り上げ、相互に助け合いながら事業を成功させていった。
彼女が残した功績は大きく、女性の社会進出や経済的な自立への啓蒙・支援をした。そして、障害があっても本人に適した仕事で経済的にも豊かになれることを証明した。
今でも世界中で愛されているぬいぐるみに、こんな素晴らしい人たちが関わっていると知って感激した。
現地で取材し、精一杯の愛情をこめて書き表した著者の表現力も素敵だ。
困難に打ち勝っていくマルガレーテに勇気づけられる一冊。
やはりやるべきことをしっかりやって、人に好かれて助け合い、良好な関係を築き、運も良いことが成功につながると思った。