家族で渡米して一年以上が経ちます。すっかり現地の学校に慣れ、アジア人一人のクラスで楽しく過ごす娘は、あっという間に小さなアメリカンガールになりました。
もっと美しい日本語に触れ、日本の文化、日本人の考え方を肌で感じさせたい、と強く思い、英語の絵本を思い切って全て片付け、持ってきた日本の絵本の読み聞かせを始めました。娘は何度も何度も同じ本を読んで欲しがり、ふと私が選んだ一冊の本が、娘にとっては大きな影響を与えるということに気づきました。
「良い絵本を選びたい」、その一心で毎日のように色々なことを調べました。海外に絵本を定期的に送ってくれるサービス、日系人会の蔵書、Public Libraryの外国書籍のコーナー、日系の本屋さん。でも絵本の内容が事前に分からなかったり、絵本が汚かったり、冊数が少なかったり、絵本が梱包されていて絵を見れなかったり。どれも納得できずにいたところ、「絵本ナビ」と「幸せの絵本」の存在を知りました。その時の私にとって、まさに救世主でした。
唯一の道しるべを見つけた私は、掲載される絵本、きれいな絵、皆の声を頼りに、すいすいと買いたい本を見つけることができるようになりました。一冊一冊大切に娘の本棚に並べ、毎晩「どれを読みたい?」「これ読んで」「もう一回読んで」「いいよ」「この子のママはどこに行ったの?」「おうちで待ってるんだよ」と、尽きることのない娘との幸せな時間を過ごしています。
こんなに遠くの地まで、絵本の幸せを運んでもらい、感謝の気持ちでいっぱいです。