『あらしのよるに』シリーズのスペシャル版。
オオカミのガブの幼少編が『ひとりぼっちのガブ』であるのに対し、
今作はヤギのメイの幼少編。
ガブがやや屈折した生い立ちなのに対し、メイは「元気でのんきな」と
形容されるほど。
エピソードには、『あらしのよるに』ならではのスリリングな展開も満載です。
ただ、そのきっかけが、幼い頃は母を亡くし、
「かわいそう」と言われぬよう、わざと元気に振舞っていた、というのが
切ないです。
でも、それを乗り越えたメイだからこそ、強運を呼び寄せたのではないでしょうか。
ガブがメイに心を許した訳が少しわかりました。