1855年、インディアンたちの土地を買収された際の、
酋長シアトルの言葉。
そのメッセージは様々な形で語り伝えられていますが、
この絵本では、インディアンの世界観までを細密な絵で補い、
重厚な作品に仕上がっていると思います。
メッセージからも、絵からも伝わってくる、自然と一体化した世界観。
これは現代にも通ずる警告のような気がします。
買収と言う理不尽な待遇にもかかわらず、
この土地を私たちと同様に大切に愛してほしい、と懇願した
酋長シアトルの想いが切々と伝わってきます。
環境問題を考える上でも、いい参考書となると思います。