夏休み、家族みんなで海に行った時のこと。生まれて初めて海にもぐったぼくの頭の上には、なんと小さなタコがのっていた!
そのタコは、ぼくの頭の上でどんどん大きくなっていき、新学期がはじまる日には、びっくりするくらい巨大なタコになっていた。学校に行くと、クラスのみんなは大笑い。先生に注意されたり、友だちとケンカになったり、困ったことばかり。
でも、不思議なことも起こった。授業中にタコが手をあげると、ぼくが正解を答えられるんだ。頭が良いタコは、本を読むのもお気に入り。ご飯もお風呂も一緒。そうやって一緒に過ごしているうちにまた次の夏がやってきて……。
少年の頭の上にタコがのっている。この思いもよらない摩訶不思議な設定と、心がじんわり温まるお話を生み出したのは、フランス在住の作家ジェニー・ギヨームさん。国際的絵本の登竜門、アストラ国際絵本原作コンテスト受賞作品です。
そのお話に絵を描き、一冊の絵本として完成させたのが絵本作家たしろちさとさんです。あり得ないはずの状況なのに、とてもリアル。少しずつ心を通わせていくタコと少年の暮らしがうらやましくなってくるほど。そんなふたりの姿を、愛らしくユーモラスに描きだします。
読者が自然とタコの表情を豊かに感じられるようになってきた頃、感動的な最後の場面へとつながっていきます。人間とタコの間で生まれた友情、なんて夢のある出来事なのでしょう。なんだか海にもぐってみたくなってきました。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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タコと少年の心あたたまるストーリー 国際的絵本の登竜門、アストラ国際絵本原作コンテスト受賞作を絵本化!
ひとりの男の子が海水浴へ行って海にもぐったら、出てきたときには頭に小さなタコがのっていた!
タコは頭の上でどんどん大きくなり、男の子はタコを頭にのせて学校へ。
先生に怒られたり、友だちに避けられたり、困ったことばかり……。
でも、授業中タコのおかげで正解を答えられたり、いやなことをする友だちにスミをはいてくれたりして、男の子はだんだんタコに気持ちを寄せるようになっていく。
タコは頭がよくって、本の読み聞かせが好きなんだ。
そして、一緒に1年を過ごした次の夏、タコとのお別れのときがやってきた……。
多様性、自分と異なる存在への理解、言葉のいらない友情など、さまざまなことを考えさせてくれる絵本です。
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