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夏の雨

パパ・70代以上・埼玉県

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夏の雨さんの声

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自信を持っておすすめしたい 裏表紙までじっくりと読んで下さい   投稿日:2025/05/04
おじいちゃんのたびじたく
おじいちゃんのたびじたく 作: ソ・ヨン
訳: 斎藤 真理子

出版社: 小峰書店
『おじいちゃんのたびじたく』は、
 文と絵をかいた作者の名前がソ・ヨンさんということでわかるでしょうが、
 韓国の絵本です。
 翻訳をしているのは、ノーベル文学賞を受賞したハン・ガンさんの作品など
 多くの韓国作品を訳している斎藤真理子さん。
 斎藤さんは2015年にパク・ミンギュさんの『カステラ』という作品の翻訳で、
 第1回日本翻訳大賞を受賞しています。
 斎藤さんのお父さんは宮沢賢治の研究者でもある物理学者の斎藤文一さん、
 お姉さんは文芸評論家の斎藤美奈子さん。

 この絵本が日本で出版されたのが2021年ですから、
 その時にはすでに斎藤さんの翻訳の実力は確立していたと思います。
 そんな斎藤さんにこのじっくりと読ませる、
 しかもどちらかといえば大人の読者にふさわしい絵本の翻訳を依頼したのは大正解でした。

 ある日しずかなおじいちゃんの家にやってきたお客さん。
 ほわほわして、白い小さな子供みたいなお客さん。
 このお客さんは、これからのおじいさんの旅のお供をする大事な人。
 旅先で奥さんが待っていると聞いたおじいさんは身ぎれいにしたり、
 思い出の写真をかばんに詰めたりします。
 読んでいるうちに、おじいちゃんの旅の意味が読者にもわかってきます。
 人はいずれ、誰もが旅をすることになります。
 それはさびしいことでもありますが、誰にでもおとずれること。
 そんな思いが、やわらかな絵とやさしい言葉で綴られています。

 散り始めた桜におじいちゃんの帽子がぽつんと残された裏表紙の絵に余韻が漂う、
 そんな絵本です。
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自信を持っておすすめしたい なんのために生れて なにをして生きるのか   投稿日:2025/05/01
アンパンマン伝説
アンパンマン伝説 著: やなせ たかし
出版社: フレーベル館
4月から始まったNHKの「連続テレビ小説」(通称 朝ドラ)は、
 漫画家やなせたかしさんとその妻暢(のぶ)さんをモデルとした「あんぱん」で、
 その影響があって書店ではやなせたかしさん関連の本や雑誌がずらりと並んでいる。
 それにもともとやなせさんご自身が自伝のように書いたものや
 読者に宛てたメッセージ本などかなりの数があるから、
 ドラマとあわせて楽しむには十分過ぎるほどだ。
 それに、やなせさんの代表作ともいえる『アンパンマン』関連を加えると、
 朝ドラとともに毎日楽しめるかもしれない。

 この『アンパンマン伝説』は1997年7月に刊行されたもので、
 それに先立つ2年間雑誌に連載されていたものだ。
 「あとがき」の中で、やなせさんは。
 「子どもの読者のためではなく、大人の読者のための本」と書いている。
 というのも、『アンパンマン』は子どもだけでなく、大人も楽しめる作品だという自負があったのだろう。
 「アンパンマン」が誕生する頃の自身が置かれていた生活や、
 どのような思いでアンパンマンが誕生し、
 アンパンマンだけでなく人気のキャラクターがどのように生まれていったかを
 大人の人たちにもわかるよう、思い出の写真やこの本のために書き下ろされたイラストをまじえ、
 楽しい一冊に仕上げている。

 朝ドラ「あんぱん」はまだまだ始まったばかり。
 これからどんなキャラクターに似せた登場人物が現れるか、楽しみだ。
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自信を持っておすすめしたい 風を感じる、かわいい桜の絵本   投稿日:2025/04/27
さくら ふわり くるり
さくら ふわり くるり 作: 鬼頭 祈
出版社: 小峰書店
先日北海道札幌で桜の開花が発表されました。
 今年(2025年)は3月23日に熊本と高知で最初の開花宣言がありましたから、
 およそ一か月かけて日本列島を縦断したことになります。
 そんな季節に届いたのが、
 鬼頭祈(きとういのり)さんの絵本『さくらふわりくるり』でした。

 絵本についている鬼頭さんの略歴を読むと、
 「日本画の技法を生かし、こびとやいちごなどをモチーフにした現代的な絵画を制作」とあります。
 この絵本では満開の桜から散った、数枚の桜の花びらが主人公。
 この子たちが風にのって、ふわりくるりと舞い踊ります。
 飛んできたちょうちょやハチたち一緒に、ふわりくるり。
 つばめやしゃぼん玉と、ふわりくるり。
 春風にのって、遠くまで飛んでいきます。
 やがて、この子たちは地面にたどりつき、桜の木には葉がしげります。

 文字も絵もびっしり描かれていないせいでしょうか、
 読んでいて気持ちのいい風を感じます。
 そして、もしかしたら、この子たちが海峡をわたり、
 北海道まで行き着いたのかと想ってしまいそうになる、
 かわいい桜の絵本でした。
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自信を持っておすすめしたい あいことばは ヒ・ラ・ケ・ホ・ン!   投稿日:2025/04/23
十二の真珠 ふしぎな絵本
十二の真珠 ふしぎな絵本 作: やなせ たかし
出版社: 復刊ドットコム
漫画家やなせたかしさんの代表作『アンパンマン』が、テレビアニメ「それゆけ!アンパンマン」となったのが1988年。
 困った人たちに自分の顔を食べさせるそんなヒーローのアニメ化には随分反対意見もあったそうだ。
 ところが、放送開始がたちまち大人気になり、それはやなせさんが亡くなった現在もまだ続いている。
 その原点ともいえる童話「アンパンマン」が発表されたのは、1969年。
 それが収められているのが、メルヘン集『ふしぎな絵本 十二の真珠』。
 やなせさんが50歳の頃で、まだ代表作といえるものもない、もやもやしていた時期だ。

 そんなやなせさんに雑誌「PHP」から一年間短編童話を書いてみないかと依頼があって、生まれたのがメルヘン集『十二の真珠』で、そのなかに、少しもかわいくない「アンパンマン」が収めらている。
 しかも、この「アンパンマン」は戦場で高射砲を受けてしまう。もちろん、その後も元気に飛び続けていくのだが、やなせさんが本当に描きたかった「アンパンマン」の姿があるように思える。
 そのほかにも、のちに絵本となった「チリンの鈴」や「ジャンボとバルー」(絵本のタイトルは『さよならジャンボ』)が収められている。

 中でも心に残るのは、自身「いく分自伝的要素をふくんでいます」と解説した「星の絵」。
 絵を描くことが好きな少年が星に「だれでもをよろこばせる絵をかけ」と励まされる作品で、おそらくやなせさんのこの時の心情が色濃くでている作品だろう。
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自信を持っておすすめしたい みんなで想像してみよう   投稿日:2025/04/20
このほしのこども
このほしのこども 作: 吉田 尚令
出版社: あかね書房
先日開催したEXPO 2025 大阪・関西万博は
 世界中から158の国と地域の人たちが参加しているそうです。
 万博にしろオリンピックにしろ、世界がひとつになる一大イベントですから
 多くの国が参加することは喜ばしいですが、
 今回の万博でいえばロシアが不参加ですし、ギリシャも参加できなかったようです。
 国連での議事にしろ世界がひとつになるというのは理想ではありますが、
 決して容易なことではありません。
 まして、今でも戦火の下で暮らす人たちもたくさんいます。
 国の都合、大人たちのかけひきで犠牲になる子供たちもたくさんいます。
 万博は華やかなイベントですが、
 それをきっかけにしてそういった視点で世界を見直すのもいいように思います。

 吉田尚令(ひさのり)さんの『このほしのこども』も
 そういう強いメッセージ性をもった絵本です。
 冒頭、色調の暗い絵にこんな文がつけられます。
 「このせかいのあちこちで/あまりにひどいことばかり/(中略)/このひとたちがどうして?」
 戦火の中を逃げる一家。小さなぬいぐるみを抱いて泣く女の子。
 平和なこの国とそういう戦火や荒れた国の子供たちとは、
 何一つ変わらない「おなじそらのした」でつながっている「このほしのこどもたち」。
 そして、吉田さんはこう呼びかけます。
 「たのしいせかいをそうぞうしよう」と。
 それは、ごくあたりまえに普通の生活。
 みんなが一緒にして、安心して眠りにつける、そんな生活。

 一人ひとりが、そんな世界を想像することで、
 このほしは随分とよくなるのではないだろうか。
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自信を持っておすすめしたい ランドセルには思い出いっぱい   投稿日:2025/04/06
らんらんランドセル
らんらんランドセル 作: モリナガ・ヨウ
出版社: めくるむ
入学式のシーズンです。
 なかでも、小学校の、つまりは新小学一年生の入学式はうれしいものです。
 「名を呼べば視線まつすぐ入学児」は鷹羽狩行の俳句ですが、
 初々しい入学児のさまをよくとらえています。
 真新しい安全帽にランドセル、まさにピッカピカの一年生です。
 背負ったランドセルはまだ大きくて、六年間使ううちに背に小さくなっていくのも微笑ましい。

 モリナガ・ヨウさんの『らんらんランドセル』は、
 そんな大事なランドセルがどのように作られていくか、
 やさしい色合いと筆のタッチで描かれた学習絵本です。
 ランドセルがおよそ200個の部品から出来ているなんて、
 この絵本で初めて知りました。
 それぞれの部品には名前がついていて、
 これがわかると少しは扱いも丁寧になるかもしれません。

 ランドセルは単に教科書をいれて持ち歩く道具だけでなく、
 色々な思い出をつめることになります。
 私のランドセルは母方の父親が1時間ほどかけて自転車で持ってきてくれたそうです。
 その途中、疲れたからか川にはまったと聞いたことがありますが、
 実際どうだったのでしょう。
 少なくともランドセルには傷はついてなかったように思います。

 6年間あなたの背中であなたのことを見守り続けるランドセル。
 いつまでも、「らんらん」と弾む気持ちであり続けますように。
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自信を持っておすすめしたい 星新一さんはもしかして未来人?    投稿日:2025/04/01
星新一ちょっと長めのショートショート(10) 七人の犯罪者
星新一ちょっと長めのショートショート(10) 七人の犯罪者 作: 星 新一
絵: 和田 誠

出版社: 理論社
 『星新一ちょっと長めのショートショート10』(理論社)。
 表題作である「七人の犯罪者」をはじめとして、10篇の「ちょっと長めのショートショート」が収められた、児童書。
 装幀・挿絵(それぞれの作品に挿絵がついています)は、和田誠さん。
 『ショートショートセレクション』シリーズの場合、ひとつのお話に一枚の和田誠さんの挿絵でしたが、このシリーズでは2枚あったりして、こちらも「ちょっと多め」。

 最近運転免許がマイナンバーカードに登録ができるようになったという。
 すでに健康保険証も登録されていて、一枚のカードに多くの個人情報が収められることになった。ゆくゆくはカードではなく、スマホにでもなるのかも。
 そんな夢みたいなことが2025年の日本の状況であるが、まるでそんなことを予言していたようなちょっと長めのショートショートがこの本に収められている。
 タイトルは「確認」。
 冒頭の文章はこうだ。
 「ある装置が開発された。個人識別機とでも称すべきもの。つまり、その人物が当人であり、他の何者でもないことを証明してくれる装置なのだ。」
 どこから見ても、これは現在のマイナンバーカード。
 作品が書かれたのが、1970年代はじめというから、その発想がやはりすごい。
 そして、この作品の展開は、この識別機をつくった会社の技術者の多くが事故で亡くなったために、メンテナンスがうまくいかなくなり、当人であることの識別ができなくなるというもの。
 もしかしたら、マイナンバーカードだって、そうならないとも限らない、かも。

 星新一さんの先見力に脱帽。
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自信を持っておすすめしたい やなせさんの暖かさにふれる名作えほん   投稿日:2025/03/30
チリンのすず
チリンのすず 作: やなせ たかし
出版社: フレーベル館
やなせたかしさんといえば、やはり誰もがアニメ「それいけ!アンパンマン」を思い出すでしょう。
 だとしたら、やはり漫画家がやなせさんの肩書になるかしら。
 でも、やなせさんの魅力は漫画家だけではおさまりません。
 有名な「手のひらを太陽に」を書いた詩人でもあり、雑誌「詩とメルヘン」では詩とともに独特なイラストを描いたイラストレーターでもありました。
 そして、忘れてはならないのが絵本作家としてのやなせさん。
 あの「アンパンマン」の最初は、絵本『あんぱんまん』(1969年)でした。
 絵本作家やなせたかしさんの「名作えほん」として何冊か新装版として出版されています。
 この『チリンのすず』もそんな中の一冊です。
 初版は1978年ですから、1919年生まれのやなせさんが60歳目前の作品です。

 表紙には、かわいい子羊のチリンの姿が描かれています。
 でも、このあと、チリンには悲しい出来事が待っています。
 お母さん羊がオオカミに襲われて、亡くなってしまうのです。
 チリンはオオカミへの復讐を誓って、なんとそのオオカミに弟子入れして、強さを学んでいくのです。
 そして、ツノまで立派な大人の羊になったチリンはついにオオカミへ復讐します。
 でも、ここから先がやなせさんらしさがでます。
 チリンに復讐されたオオカミもチリンが自分を狙っていることを知っていたし、チリンもまたオオカミが先生であり父親のような存在であったことに気付くというお話です。
 復讐だけではないことを、やなせさんは教えてくれています。
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自信を持っておすすめしたい なーにがとんだ?   投稿日:2025/03/23
とーんだとんだ
とーんだとんだ 作: 中川 ひろたか
絵: 長谷川 義史

出版社: Gakken
この『とーんだとんだ』は、幼稚園や保育園で人気の伝承遊びを
 中川ひろたかさんが文にして、長谷川義史さんが絵をつけた絵本です。
 そもそも「伝承遊び」というのは、昔から子供たちに親しまれている遊びで
 代表的なものとして、かくれんぼとか鬼ごっこ、だるまさん転んだとかがあります。
 今はシニアとなった世代の人でも懐かしく思い出す遊びではないでしょうか。

 「とーんだとんだ」がどんな遊びかというと、
 園の先生や保護者の方から「とーんだとんだ、なーにがとんだ」と子供たちに問いかけ、
 子供たちが例えば「ちょうちょがとんだ」といったように、
 空を飛ぶものを答えて、そのかっこうをする遊びです。
 空を飛ぶものといえば、ちょうちょとかからすとか風船とかありますが、
 この絵本では、ぶたも飛ぶし、うしも飛ばせています。
 元気で愉快な子供がいると、きっとなんでも飛ばせてみせることでしょう。
 中川さんもそんな男の子だったのかもしれません。

 それにやっぱりそういう賑やかな雰囲気にぴったりなのが
 長谷川義史さんの絵です。
 長谷川さんの絵を見ているだけで、
 子供たちの歓声が聞こえるようです。
 さあ、絵本を見ながら、子供たちに訊いてみてはどうでしょう。
 「とーんだとんだ、なーにがとんだ」
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自信を持っておすすめしたい 絵本でドキュメンタリーを見るような   投稿日:2025/03/16
巨石運搬!海をこえて大阪城へ
巨石運搬!海をこえて大阪城へ 作: 鎌田 歩
出版社: アリス館
大阪城に行ったのはもう随分以前のことになりますが、
 石垣に巨大な石が使われていたのは、うっすらと記憶にあります。
 記憶に残るくらいの巨石といっていいでしょう。
 では、そんな巨石がどこから、どのようにして運ばれてきたか、
 鎌田歩さんの絵本『巨石運搬! 海をこえて大阪城へ』は
 そんな疑問に答えてくれる作品です。
 絵本の判型にはなっていますが、大人が読んでも十分面白い。
 NHKなんかでよく放送されているドキュメンタリーを見ているようで、
 なかなか迫力ある造型になっています。

 巨石は瀬戸内海にある小豆島から運ばれたそうです。
 絵本ではまずこの島の巨石の切り出しの様子を描きます。
 この絵本の素晴らしいところは、折り返しのページがあって、
 広げると時間が経過した別のさまが見れることです。
 例えば、切り出しはじめたあと、折り返しのページを広げると
 ドーンと巨石が割れているさまが見れるという仕掛けです。
 これが最後の大阪城到着まで続きます。

 一番目をひいたのは、この巨石を船に積み込むシーンでしょうか。
 こういう光景はなかなか見ることができません。

 この運搬には実にたくさんの人たちが関わっていたようですが、
 この人たちにはこういった大規模な事業に関われていることの喜びもあったようで
 そのあたりもこの絵本ではしっかり描かれています。
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