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渡”邉恵’里’

その他の方・40代・東京都

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自己紹介
アートや本が大好きで、子どもの頃よりも、今、絵本を楽しんでいます。

膠原病患者です。
(混合性結合組織病、関節リウマチ、シェーグレン症候群)
その他、間質性肺炎、甲状腺機能低下症があります。

読書は安全に楽しめる趣味の一つですが、せっかくなので、インプットだけではなく、アウトプットもしてみようと思い、レビューを書いています。
大人のための読書案内の、参考になればうれしいです。
好きなもの
演芸(落語、講談、浪曲、手品、お笑い、大道芸など)
読書(いろいろな本を読みます)
図工(絵画制作、手芸なども)
アートセラピー
東京の街歩き、下町や銭湯巡り、昔風の建物見学
喫茶店・カフェ
料理、自宅で「同居」しているぬか床とのお付き合い
6月は、梅仕事とラッキョウ漬けに精を出す(予定)
ひとこと
大人も楽しめる絵本を探しています。
図書館内のカフェや自宅でゆっくり、絵本を楽しみます。
絵本は誰でも楽しめるアートで、ちょっとした異空間に安全に旅行できます。
年齢に関係なく、いろいろな本を楽しむ事が好きです。

読書は、私のような持病のある人も、入院中も楽しめるステキな娯楽ですね。

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初期〜2020年ごろまで、読書・レビュー記載分

渡”邉恵’里’さんの声

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自信を持っておすすめしたい 女子力高いと勘違い、困った子   投稿日:2019/03/28
おばけのソッチぞびぞびぞー
おばけのソッチぞびぞびぞー 作: 角野 栄子
絵: 佐々木 洋子

出版社: ポプラ社
角野栄子の小さなおばけシリーズ、5作目。いよいよ女の子キャラが登場しました。
飴屋の階段に住んでいる女子おばけは、自称☆歌が上手い♪&かわいい。自己評価が高い、天然おばけ。しかし、現実は飴屋のばあさん曰く「へたくそ」、他のおばけ&通行人:耳に指を突っ込む、という散々な歌声。おばけとしては最高だけど、本人はアイドルのつもりなので困った状況です。
ある日、「こども歌のコンクール」が開催される事となり、ソッチ嬢も自信満々で参加することにしましたが、周囲のおばけ仲間に「練習した方がいい」とほとんど無理やり小学校の音楽室に送り込まれ…

現実の自分の姿と、夢や希望という名の妄想(思い込みともいう)との間で揺れ動く、乙女心。傷つきやすいので、周囲の人がいろいろ気を使って、大変…こういう人って、学校や職場など、自分の身の周りに居たと思います。
正直、めんどうくさかったなぁ…(遠い目)。周りの人たちの気持ちも、本人の気持ちもよくわかって、人間関係を上手にやっていくって大変だなぁ、と、非常に勉強になる一冊です。

最終的にはハッピーエンドなので、どうやってこの難しい状況をのりこえていくのか、楽しみにして読んでみてください。
それにしても、おばけとしての技術は最高(歌で、もれなく人間もおばけも怖がらせる)なのに…もったいない。人生はうまくいかないものなのね…
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自信を持っておすすめしたい 命の大切さが、具体的に、優しく心に染みる   投稿日:2019/03/28
イチからつくる カレーライス
イチからつくる カレーライス 絵: 中川 洋典
編集: 関野吉晴

出版社: 農山漁村文化協会(農文協)
ドキュメンタリー映画「カレーライスを一から作る」に描かれた関野ゼミの内容をもとに、再構成された絵本。
探検家・関野吉晴(グレートジャーニー)が、武蔵野美術大学の学生に「カレーライスを、一からつくってみないか?」と言ったことから、全てが始まりました。
・カレーライスとはなにか?
・何が必要か?(材料、食器なども育てる・作る・採取する)
・どうやって作るか?(農業、畜産業、陶芸、その他)
チキンカレーを作ろうとしたら、鶏を育てて、と殺して食べるところまで全部やる。一生懸命育てて、とうとう懐いてしまった鶏を殺して、料理して食べる。学生たちは果敢にとりくみ、とうとうやり遂げました。
 生き物を育て、野菜や米なども育てることを実際にやってみて、どれだけ大変かとか、命の大切さとかが、自然にわかってくる学生たちの様子が、尊いと思いました。素直に、いろいろな困難も喜びも受け入れ、それぞれの人が「食べる」「生きる」ということを、その人なりの感性でもって、つかんだのだと思います。

この本は、大人にぜひ読んでもらいたい。
食事を作り与える側の人間が、知っておかねばならない事がたくさん書かれています。
やさしいイラストと文章なので、子どもも読みやすい工夫がしてありますが、まずは大人が、命を大事にするのが当たり前だという見本を示さなければダメ。
食品ロスなどという、愚かなことを繰り返している国に、食べ物を粗末にしている私たちに、未来などありません。
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自信を持っておすすめしたい 絵本作家の冒険:人生編   投稿日:2019/03/23
戦争をくぐりぬけたおさるのジョージ 作者レイ夫妻の長い旅
戦争をくぐりぬけたおさるのジョージ 作者レイ夫妻の長い旅 作: ルイーズ・ボーデン
絵: アラン・ドラモンド
訳: 福本 友美子

出版社: 岩波書店
「おさるのジョージ」で有名なレイ夫妻の、生い立ち〜人生の終わりまでを、絵本の形で紹介したドキュメント作品。
第二次世界大戦をはさみ、ドイツ生まれの二人は、様々な場所を転々とし、子どものための本を作り続けます。ナチスドイツから攻撃を受けていた当時のフランスから、間一髪で逃げ延びたり、二人の人生自体が大冒険でした。

特に戦争中の様子を、丁寧に描いた文章と明るいタッチの絵は、わかりやすいが深く心に残ります。、ジョージの絵本のように親しみやすい絵で表現されているから見ていられますが、戦争はもっと残酷な場面もたくさんあったはずです。その辺を想像しながら、夫婦の画家としての軌跡を追いかけ、読者も一緒に戦争をくぐりぬける体験ができる作品です。

読解力と、第二次世界大戦についての簡単な歴史背景の知識があれば、誰でも読んでみて欲しい作品です。適宜にルビもついています。子どもよりも、むしろ大人の方が読むと、より深くひびくものがあるはず。

愉快な作品の裏側には、決して愉快ではない部分がありました。こんな大変な経験をしつつも、明るさを失わなかった二人の偉大な作家に、改めて敬意を表します。
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自信を持っておすすめしたい お洒落対決! 汚女子VS伊達男    投稿日:2019/03/19
おばけのコッチピピピ
おばけのコッチピピピ 作: 角野 栄子
絵: 佐々木 洋子

出版社: ポプラ社
「小さなおばけ」シリーズ4作目。
今回は、アッチはお休みで、新しいお友達「コッチ」が初登場しました。理髪店に住んでいるお洒落☆おばけです。とっても働き者で、理容師の才能もあり。
おばけが優等生で、綺麗好きというのが、意外。どうしても「ゲゲゲの鬼太郎」で育ってしまったので、おばけ=汚い&貧乏くさい&不幸っぽい&セコイ(主にねずみ男)という思い込みがありました。
そんな先入観を打ち破る、画期的なおばけです。素晴らしい働き者で、性格もとてもいい。
対戦相手の汚女子は、へそ曲がりで変わり者。怠けもので、将来魔女にでもなれそう。汚い系の女子が一時期、テレビに出ていたのを思い出します。(ヤマンバ…90年代の、汚女子メイク)…いや、実は、女子がきれい好きとは限らず、公共のトイレで、「手を洗わない」女子は、年齢問わず、たくさん見かけます。お、恐ろしい!

真のお洒落とは? 見た目のお洒落と、心のお洒落の両方を学べる、ちょっと哲学的な試みでした。意外と、二人は正反対だけど仲良く遊べて…凸凹夫婦のパターンかしら。
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自信を持っておすすめしたい 怖くなるためのトレーニングとは?!   投稿日:2019/03/19
カレーライスはこわいぞ
カレーライスはこわいぞ 作: 角野 栄子
絵: 佐々木 洋子

出版社: ポプラ社
「小さなおばけ」シリーズ3作目。
アッチのお料理&おばけ修行は、まだまだ始まったばかりです。
引っ越してきたネズミのコンビになめられて、おばけ魂に火がついた。恩師のエっちゃんの忠告(実に名言です!)にも耳を貸さず、ひたすら怖いおばけになろうと、頑張ります。
「怖くなるための」トレーニングが、面白い。
作者は本当に、人間の様子をよく観察していて、愉快な発想でもって物語を紡ぎ出していると感心しました。

辛いカレーを食べる時、確かにスゴイ顔になりますね。汗はでるわ、表情は崩れるわ、化粧は崩れるわ、奇声を発するわ…なんであんなものを食べたのか…果たして人間の食べ物だろうか?激辛料理は、一種のアトラクション。どんな美人もコントになります。
そこを話の核に持ってきた発想力に脱帽です。参った。

今回も角野先生の自由でおちゃめな話に、すっかり魅了されました。
そして、激辛カレーを見るたび思い出しますねぇ…
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自信を持っておすすめしたい 素晴らしいビジネス。これからの社会を先取り。   投稿日:2019/03/17
世界を救うパンの缶詰
世界を救うパンの缶詰 文: 菅 聖子
絵: やました こうへい

出版社: ほるぷ出版
栃木県那須塩原市にある「パン・アキモト」。
神戸の震災がきっかけで生まれたパンの缶詰は、長期保存ができ、おいしく食べられ、社会貢献できる事業だ。
秋元さんは、防災・災害に役立つ製品のみならず、宇宙食、世界の飢餓地域へパンを送る、ベトナム人の研修生を受け入れ修行してもらって帰国後にしっかり事業ができるようにする…などなど、多くの社会貢献をなさっています。
この話は、大変にわかりやすく、面白く読めるように、文章や挿絵に工夫がありますから、子どもたちが読んでも十分に良さが伝わると思いますが、むしろ、大人にこそ、読んで頂きたい。

ブラック企業や、貧困問題、食糧危機、環境破壊などの社会問題にたいする1つの回答例だと思います。
食べ物を大切にしようという食育が盛んになっている一方、商売のために大量に食べ物を捨てているのが食品業界という皮肉。
本当に食べ物を活かすのは、この本のような人の、地道な取り組みだと思います。

こういう物語が、本当の食育だと自信をもっておススメいたします。
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自信を持っておすすめしたい 大事に食べてください、チョコレート。   投稿日:2019/03/07
イチからつくる チョコレート
イチからつくる チョコレート 絵: バンチハル
編集: NPO法人APLA (株)オルター・トレード・ジャパン

出版社: 農山漁村文化協会(農文協)
カカオの木の、種→苗→カカオの木→カカオの実→収穫→種の発酵→乾燥→焙煎→チョコレートへ加工…美味しいチョコレートを食べるまでの全てを絵と写真で、わかりやすく紹介。
カカオの歴史、流通、原材料生産地での社会問題など、様々な角度から「チョコレート」を知る絵本。
この絵本を見ると、本当に多くの人によって美味しいチョコレートが作られて、食べられるのだということがよくわかる。大事に食べようと思う。どうして値段が高いものと、やすいものがあるのか?長年の疑問が解決しました。
特に、驚いたのは、チョコレートの原料となるカカオの種は、発酵させてあの独特の風味を出しているということ!発酵食品だったのですね!!今まで、カカオ自体が甘い香りがあるのだと思い込んでいたので、びっくりました。人生はいつでも新鮮なおどろきや発見があり、それによって物事の見方が変わっていきます。

子ども以上に、大人が読んだら、非常にためになると思われます。
農文協の絵本は、食べ物の歴史、栽培、加工方法、社会に対する影響など、内容が盛りだくさんですが、わかりやすい表現で書かれています。
お菓子作りが趣味の方、製菓関係のお仕事の方、食品関係の方、食育に関係する方などにも、あるいはそれらを目指している方にもお勧めしたい入門書・実用書だと思います。
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自信を持っておすすめしたい お料理対決☆一本勝負!ズルはなしよ。   投稿日:2019/03/07
ハンバーグつくろうよ
ハンバーグつくろうよ 作: 角野 栄子
絵: 佐々木 洋子

出版社: ポプラ社
仲良しのエっちゃんの誕生日に、おばけのアッチはハンバーグを作ってあげることにしました。エっちゃんの家に行く途中、ノラ猫のボンに会い、二人はどちらが美味しいハンバーグを作れるか競争することに…ちいさなおばけシリーズ第2弾。前作でお料理をつくる楽しみを覚えたアッチが、今度はお料理対決です。材料は全く同じ。二人はお互いの技術を純粋に競うのです!
まさに、意地のぶつかり合い。そんな真剣勝負の中にも、いろいろなドラマがあります。玉ねぎで泣かされたり、相手の秘術をのぞき見しようとしてみたり、勝負中なのに空想に耽ってみたり…私は玉子を割る時のエピソードが大好きです。なんて紳士的な、優しい取扱い。そんな風にされたら、玉子も全面協力しちゃうでしょう。

幼年童話ということになっていますが、大人が読んでも十分面白い作品です。おばけとノラ猫の性格や気持ちの微妙な変化が、厳選された言葉で見事に描き出されています。こんな意地の張り合い、よく見かけます。いくつになっても、見栄を張ってハッタリかます自分を思い、苦笑い。
この本を読むと、ハンバーグを食べたくなるので、材料を買ってから本を開きましょう。(もちろん、市販品でもOK)
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自信を持っておすすめしたい 飲食店経営の難しさに直面!(児童書なのに)   投稿日:2019/03/07
ピザパイくんたすけてよ
ピザパイくんたすけてよ 作: 角野 栄子
絵: 佐々木 洋子

出版社: ポプラ社
おばけのアッチが住んでいるレストランは、だんだんお客さんが減ってしまい、従業員もやめて行ってしまいました。オーナー一人で困り果てている様子を見て、アッチは自分もコックとして働き、お店を助けようと張り切ります。お料理はおいしくできたのですが、肝心のお客さんが来ない…子どものお客さんを増やすためにアッチのしたことは?

レストランの経営が傾いていくという、深刻な状況。集客の問題は現実の世界も同じです。身の周りでよくお店が潰れたり、新しく出来たりするのはよくあるので、なかなかリアルな話に感じられました。
今回も、アッチが思うようには上手いこと行きませんで、思わぬ展開になっていきます。意外と子どもたちは辛口、ワガママ、現実的、我が強い、意地悪…何か不満があるのでしょうか?意外と、お金があって満たされていて暇な人は、刺激を求めて身勝手な要求を他人に突き付けたりする。
まあ、お金持ちではないお客さんも、身勝手な要求を突きつける人もあるけど…

小さな世界なのに、現実社会でよくある出来事を描いていて印象的でした。最後に子どものお客さんが満足した、あの方法は…実に、素敵で、きっとだれでも一度やってみたいと思うのではないでしょうか。
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自信を持っておすすめしたい 山羊VS〇〇 果たして勝者は?   投稿日:2019/02/24
ガラスめだまときんのつののヤギ
ガラスめだまときんのつののヤギ 作: (白ロシア民話)
絵: スズキ コージ
訳: 田中 かな子

出版社: 福音館書店
おばあさんが大事に育てているムギを、勝手に食い散らかす野良・山羊。全力で追い出そうとするが、ガラスの目玉と金の角を持つ(何か特別な)山羊は、図々しくのさばり続ける。
厄介な訪問者を追い払うために、次々と森の住人(動物)達がおばあさんに協力するが…同じセリフで繰り返される挑戦者たちと山羊の闘いが面白い。まるで詩のようでもあり、社会批判のようでもある。最終的には意外な存在が、今までにない方法で山羊に勝利して、平和が戻っていく。ぜひ、ドキドキしながら展開を楽しんで欲しい。

スズキコージ氏の、正体不明のパワーが全開で、山羊のふてぶてしさや不気味さ、おばあさんの逞しさや生活力が遺憾なく表現されている。特に、個人的に好きなのは、おばあさんが「出ていけったら出ていけ!」と全身全霊でもって山羊を怒鳴りつける場面。生活を守るために叫ぶ、デモ隊を思わせる。
不当な侵入者に対して防衛するおばあさんたちを、私は世界のいろいろな場所で起こっている紛争や社会問題のような気がした。

年を重ねると、民話も斜めから楽しめて、それなりに味わい深い。
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