べろべろべ〜〜〜〜〜〜
どうや、おれさまって、こわいやろーー!!
妖怪の中の妖怪!「おれさま」は
なんにでもばけられるんやで。
関西弁で話しかけてくる陽気な緑色の妖怪が、主人公のおれさま!
よるはええなあ。すきやなあ。
ある夜、おれさまが気持ちよくただよっていると、
なんやらピカピカ光るあやしいやつを木の上に見つけました。
それは、流れ星の練習中に落ちてしまったという星の子だったのです。
最初は、追い払おうとしたり、食べようとしたりしていたおれさまですが、
これまで出会ったことのない、キラキラした心をもつ素直で純粋な星の子に
知らぬまにすっかりメロメロになってしまうおれさま。
空に帰りたいという、星の子の願いをかなえるために
おれさまはひと肌ぬぐことになりますが・・・。
妖怪のことを「おれさまさん」と呼ぶ星の子。
強がり。単純。でも本当は困っている人をほっとけない、いいヤツ、おれさま。
自分の中に芽生えてきてる思いにツッコミをいれながらも
最後まで本当の思いをかくしつづける健気な一面も、なんだか憎めないんです。
星の子と出会って、自分の気持ちに気づき、少しずつかわっていく妖怪の心が愛おしく
ふたりのやりとりに心がなごみます。
あったかい関西弁が読んでいて心地よい、優しい絵本です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
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