ももんちゃんと ももんがくん
- 作・絵:
- とよた かずひこ
- 出版社:
- 童心社
絵本紹介
2023.03.14
お子さんが生まれると、はじめての授乳やはじめての沐浴、はじめての寝かしつけなど、すべてがはじめてのことばかり。そして「我が子のために絵本を選ぶこと」もはじめてのことですよね。本屋さんの絵本コーナーに足を踏み入れるのもおそらく子どもの時以来。本棚に並ぶ絵本の多さに、しり込みされた方もいるのではないでしょうか。どこから見ればいいのか、どんな絵本を選べばいいのか、自分以外の買い物にこんなに頭を抱えることも、きっとはじめての経験ですよね。
そんな悩めるパパママに我々先輩からお伝えできること。あかちゃん絵本に関しては、やはり長年愛されるロングセラー絵本が、小さいお子さんの反応がとてもよいということです。まずは一冊、定番絵本を選んでください。そしてもう一冊は、ぜひパパママが「面白そうだな」「読んでみたいな」と思った絵本を選んでください。パパママが楽しく絵本を読んでいる声や表情はそのままお子さんにも伝わります。「この絵本を読んでいるとき、パパとママは嬉しそうだな」という感覚は、その絵本だけでなく読んでいる時間そのものが特別な記憶としてお子さんに残ることでしょう。
今回ご紹介する絵本は、お子さんが生まれた2020年〜2023年に発売された作品ばかりです。お子さんと同い年の絵本というのはどこか特別な感じがして、手に取るきっかけになりませんか? お子さんが大きくなったときに「この絵本はあなたと同じ年に生まれた絵本なのよ」と一緒にページをめくることもあるかも。これから紡がれるご家族の歴史の中に、絵本を読んだ記憶をぜひ残してみてくださいね。
この書籍を作った人
1947年宮城県生まれ。早稲田大学第一文学科卒業。主な作品に『でんしゃにのって』などの「うららちゃんののりものえほん」シリーズ全3巻、『バルボンさんのおでかけ』などの「ワニのバルボンさん」シリーズ全5巻、『ブップーバス』などの「あかちゃんのりものえほん」シリーズ全4巻(以上アリス館)、『やまのおふろ』などの「ぽかぽかおふろ」シリーズ(ひさかたチャイルド)、『どんどこももんちゃん』[第7回日本絵本大賞]などの「ももんちゃんあそぼう」シリーズ、『おにぎりさんがね・・』などの「おいしいともだち」シリーズ(以上童心社)がある。紙芝居作品に『でんしゃがくるよ』『もみもみおいしゃさん』(以上童心社)などがある。
みどころ
「ぼくのなまえはパンダ。すきなたべものはささだよ」と元気に自己紹介したパンダさん。ページをめくると「おなまえ おしえて くーださい」とマイクを向けて、次々に尋ねていきます。「いぬです。わんわんってなきます」「きりんです。くびがながいです」と上手に答えてくれるお友だち。みんな笑顔でとてもうれしそうです。
あかちゃん絵本の名手、新井洋行さんが描くシンプルでキュートな作品。パンダさんたちの驚いたり喜んだりする表情もバラエティ豊かで飽きません。さらにはどうぶつの名前あてクイズのように楽しむことができます。読めば自然と笑顔になってしまう1冊です。
笑顔で名前を答えて、さらに一言短めにチャームポイントを加える。これって、大人も子どもも真似したい、自己紹介のお手本と言えるのではないでしょうか。出会いの季節は自己紹介する場面も多いことでしょう。緊張したり恥ずかしかったりして、どんなふうに答えていいか分からなくなることがあるかもしれません。でも、この絵本を参考にしたら、上手にすんなりと自己紹介できそうですね。ラストシーンでは自分にマイクを向けられるので、ぜひ元気に答えてみてください。そして自ら「おなまえおしえて」とお友だちに話しかけることができたら、それはきっと最高の出会いになりますよ。
この書籍を作った人
1974年、東京生まれ。二人の娘の父。絵本作家・デザイナー。絵本に『れいぞうこ』(偕成社)、『いろいろ ばあ』(えほんの社)、『みず ちゃぽん』(童心社)、『どじにんじゃ』(講談社)、『おおごえずかん』(コクヨS&T)、『ころころぽーん』(ほるぷ出版)など多数。挿画に「パーシー・ジャクソン」シリーズ(ほるぷ出版)、「モーキー・ジョー」シリーズ(フレーベル館)など。くもん出版からは、「えほんとあそぼ」シリーズのほかに『ぴーかーぶー!』『カチン コチン!』(絵・小林ゆき子)の2冊がある。
この書籍を作った人
東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科日本画専攻修了。動物をモチーフに、日本画表現による発表と絵本創作を続けている。おもな作品に、「さとうめぐみ あまいスイーツえほん」シリーズ、「くものこ くー」シリーズ(ともに、教育画劇)、「まじょ」シリーズハッピーオウル社)、「おいしいもり」シリーズ(PHP研究所)などがある。『まじょのほうき』(ハッピーオウル社)で第4回ようちえん絵本大賞受賞、『おべんとう』(ひかりのくに)で第9回MOE絵本屋さん大賞2016パパママ賞受賞。
みどころ
家のトイレに入っているとき、ドタドタと走ってくる音が聞こえたかと思うと、いきなりドアを開けられそうになることがあります。犯人は、遊びに夢中でトイレをギリギリまでがまんしていた息子です。そんなときは、ついこちらからとんとんとドアを叩いて「入ってますよ」と言ってしまいます。すると「早く早く!」と返ってくるのですが、ふと「この子はとんとんはトイレの中からするものだと思っているかも?」と心配になりました。
これは、我が家だけの話かもしれませんが、『とんとん「はいってます」』ではトイレのドアをノックするという大切なマナーを教えてくれます。
おしっこがしたくなったうさぴょんはトイレに行きます。ドアをとんとんしますが、中からは「はいってます」の返事。返事のないトイレを探して、もじもじしながらもがんばるうさぴょんですが、だんだんと顔がくもっていきます。そんな様子を見ていると、こっちもハラハラドキドキ。「うさぴょん、がんばれ!」とつい応援したくなります。果たして、うさぴょんはトイレに間に合ったのでしょうか……?
ちなみに、どのトイレに誰が入っていたかは見返しを見るとわかります。最後のお楽しみにとっておいてくださいね!
この書籍を作った人
1949年、東京生まれ。文化学院卒。絵本作家。「ゆうたくんちのいばりいぬ」シリーズ(あかね書房)で講談社出版文化賞絵本賞、「りっぱな犬になる方法」(理論社)で産経児童出版文化賞推薦、「じんぺいの絵日記」(あかね書房)で路傍の石幼少年文学賞など受賞多数。
この書籍を作った人
葛飾区東立石保育園の園長。園長となって12年。1990年葛飾区公立保育園での初の男性保育士となる。2006年から「えほんの会」を主催。著作に『こーちょこちょ』、紙芝居『ぶるるん ぷっぷー』『スプーンとフォークつかえるよ』『めざましごはん』(教育画劇)など。
この書籍を作った人
北海道生まれ。多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。講談社絵本新人賞受賞。絵本に『きいのいえで』『ようちえんのおひめさま』(講談社)、『サンタクロースになるひ』(小学館)、『だれのおとしもの?』(PHP研究所)、『あのこのたからもの』(ブロンズ新社)、『まなちゃんはおおかみ』(偕成社)、『かくれんぼ』『ふぶきのみちは ふしぎのみち』(アリス館)など、挿絵の仕事に『きょう、おともだちができたの』(作・得田之久、童心社)、『うれしいぼんおどり』(作・すとうあさえ、ほるぷ出版)『カラフルなひとりごと』(ほるぷ出版)などがある。
出版社からの内容紹介
・『さかながはねて』『りんごごろごろ』に続く、
待望の森あさ子の手あそび歌絵本シリーズ最新作。
・全国の園で親しまれている、
大人気のかぞえ歌「いちといちで」が初の絵本に!
・アメリカ民謡「10人にインディアン」のメロディーにのせて、
かぞえ歌を楽しみながら、手あそびしよう!
・1・2・3歳の読み聞かせにぴったりの絵本。
・手遊びのやり方がわかる【公式動画】QRコード・楽譜を掲載。
全国の幼稚園や保育園で親しまれている、大人気のかぞえ歌「いちといちで」
(「いっぽんといっぽんで」)が初の絵本になりました。
♪いちと いちで あおむしさん ぺこり
ページをめくるたびに 子どもたちの大好きな動物たちがいっぱい登場。
いち、に、さん……と 数に親しみながら、歌って、手あそびしよう!
「もにょ もにょ だれかな?」とシルエットから形を想像したり、
擬音のリズムを楽しんだり、親子のコミュニケーションが弾みます。
巻末に、楽譜とあそび方をくわしく紹介。1・2・3歳から。
この書籍を作った人
1977年埼玉県生まれ。武蔵野女子大学(現:武蔵野大学)文学部卒業。作家、保育士、元地方局アナウンサー。 こどもアナウンス発声協会代表。著書に『こどもアナウンスブック』(子どもの未来社:共著/常世晶子)、 絵本作品に『だいすき! まめエイト』(公益財団法人日本豆類協会)などがある。1児の母。
この書籍を作った人
1975年生まれ。女子美術大学卒業。映像美術デザイナーを経て2005年よりイラストレーター・グラフィックデザイナーとして活動。ほかの作品に『あなのなか』(岩崎書店)がある。子ども向けワークショップなども開催している。一児の母。