図書館が舞台の絵本『としょかんねずみ』を読んだことがありますか。2012年に日本で初登場以来、子どもたちに大人気となった「としょかんねずみ」シリーズ。現在4巻まで刊行され、1巻目の『としょかんねずみ』は2015年改訂の教科書(東京書籍3年)にも紹介されています。 このたび、シリーズ最終巻となる5巻目が2015年9月に発売されるとお聞きして、最終巻を訳し終えたばかりの渡辺鉄太さんにおはなしをうがかいました。 シリーズを通した絵本の魅力、翻訳秘話、そしてオーストラリア在住の渡辺鉄太さんの暮らしぶりなどたっぷりと語っていただきました。最新刊を心待ちにしている「としょかんねずみ」のすべての読者、絵本ナビユーザーの皆さんへのメッセージをお楽しみくださいね。
絵本ナビユーザーのこえ
● 本好きのサムの気持ちがわかる〜と息子は言っていました。そして、サムってスゴイんだよ! 本を書けるんだよ!って興奮してました。
● 絵本を読む素晴らしさ、絵本を描く素晴らしさを改めて感じさせてもらった、そんな絵本でした。
● これから娘と一緒に、自分だけの絵本を作りたいと思います。
サムが書いた本は大人気になりましたが、まだ誰もサムの正体に気がついていません。 ところがサムがねずみであることを知った少年がいました。彼は、サムと一緒に本を作ろうと思うのですが…。ちょっと勇気を出して、誰かと友達になって一緒に何かできると楽しいよ、と語りかけてきます。
絵本ナビユーザーのこえ
● 本を書くのが好きなサムが男の子と秘密のやり取りをしているシーンがとっても気に入っていて、自分の行っている図書館にもサムみたいなネズミがいないかな〜って言っていました。
● おはなしの中に有名な絵本がたくさん登場するのも、楽しみのひとつ。今回も『おやすみなさいおつきさま』や『3びきのコブタのほんとうの話』など、大好きな絵本をみつけ、大興奮でした。
● 親子でドキドキしながら読み進めました。
としょかんねずみのサムは、ある晩サラという探検家のねずみに会いました。サムは、本を読んだり調べたりするほうが好きなのに、活発なサラはサムを本物の探検に連れ出そうとします。自分で体験することは、本を読んだり書いたりするのと同じように楽しいのだと伝えます。
絵本ナビユーザーのこえ
●サラの行動力にサムの知識がくわわって、最強のコンビになりそうな予感がします。
●長女は怖がりのサムのようなので、「サラちゃんすごいなー」と感心していました。
ただ今「としょかんねずみ」シリーズをご購入いただくと、特集を記念してオリジナルポストカード3枚が付いてきます。
サムとサラは、図書館の隣にある博物館へ探検に行くことにしました。サムは図書館の外へ出かけるのは初めてのことです。夜の博物館でサムとサラを待っていたものとは?一歩外へ踏み出すことで新しい出会いがあるんですね。絵を隅々まで見てください。博物館の秘密、たくさんありますよ。
絵本ナビユーザーのこえ
●我が家の娘たちは、としょかんねずみシリーズが大好きで、1巻からずっと読んでいます。新刊がでたと知ってとても喜んでいました。
●娘も読み終わって、「やっぱり面白いわ」とつぶやいていました。まだまだ続編がよみたいシリーズです。
本を読むことや書くことの楽しさ、そして友だちと一緒に分かち合い、知識を体験することの大切さを教えてくれるこのシリーズ。子どもたちだけでなく、大人も夢中になってしまうようです。その秘密は一体どこにあるのでしょうか。
───待望の最新刊が、実は最終巻になるとお聞きしてびっくりしました。「としょかんねずみ」シリーズ完結となる、5巻目を訳し終えて、今のお気持ちはいかがですか。
1巻目『としょかんねずみ』の翻訳を始めたのが2011年のことなので、5冊目をやり終えた今は、それから もう5年になります。時がたつのは早いものですね。つくづく、絵本の仕事は気の長い仕事だと感じています。
───絵本ナビでも、たくさんのユーザーからレビュー投稿があり、シリーズを通して「としょかんねずみ」の世界を楽しんでいる親子が多いです。読者からの反響についてどう思われますか。
シリーズを続けて読んで下さる方がたくさんいることを心から嬉しく思います。本当のファンですね。子ども時代に読んだ本は一生の宝ですから、 とても光栄です。同時に、良い仕事をしないといけないという責任も感じています。
───やっぱり、どうしても気になってしまいます。まだ秘密だと思うのですが、最新刊のみどころをちょっぴり教えていただけますか。
これまでの物語とはやや趣が違うかもしれません。テーマも新しいし。 一読すると、「あれ?」って思うかもしれません。でも、もう一読、あるいは二読、三読すると、必ずしや、「なるほど!」って納得する事と思います。
───それは余計に気になってしまいます。9月まで待ちきれません。(笑)
最新刊をわくわくしながら待っている子どもたちに、メッセージをいただけますか。
楽しみにしていてください。 期待は裏切りませんよ!