
【連載】1月の注目の新刊&オススメ絵本紹介 〜大人も楽しむ絵本&児童書〜

冬は外で遊ぶよりも、暖かな部屋の中で読書に勤しみたいとう人も多いですよね。
1月に発売された新刊には、大人の読者にもオススメの児童書やちょっと長めの物語絵本がたくさんあります。あなたのお気に入りを見つけてみてくださいね。
★新刊★話題沸騰!「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」初の公式ガイドブック発売です。
「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」ファンの皆さん、お待たせしました! 「銭天堂」初の公式ガイドブックがこの度発売されました!
物語に登場した100種類超す駄菓子図鑑が載っているのはもちろん、なかなか全貌が明らかにされてこなかった「銭天堂」内部をカラーで紹介。さらに、この本でしか読むことのできないエピソードも収録されています。本を手に「銭天堂」を読めば面白さが増すこと間違いなし!の一冊です。
銭天堂の内部には、招き猫さんたちの部屋やお風呂も…!
不思議な駄菓子が何巻に登場したかもわかります。
絵本ナビでは2020年7月から廣嶋玲子作品の連載を行いました。
★新刊★オオカミの子が旅する、美しい夜の世界。
少し長い物語を楽しめるようになったお子さんには、良質な翻訳絵本と出会ってほしい。例えばこの『4ひきのちいさいオオカミ』は、国際的な絵本作家に贈られる「ブラティスラヴァ世界絵本原画展 金賞」を受賞した、ポーランドの巨匠ヨゼフ・ヴィルコンによる作品。
小さいオオカミたちの可愛さはもちろん、彼らが初めて出会う外の世界の美しさは、何度読み返しても薄れることはありません。
オオカミたちと一緒に、読者も夜の森を旅してください。
「4ひきのちいさいおおかみ」
文:スベンヤ・ヘルマン
絵:ヨゼフ・ヴィルコン
訳:石川 素子
出版社:徳間書店
星のきれいな夜、4ひきのおおかみのこどもたちが、
すあなで目をさましました。
おかあさんは、かりに出かけています。
4ひきは、おかあさんが帰ってくるまで、すあなで待っていなくてはいけません。
でも、外へ出てみたくなって…?
はじめて自分たちだけで、森のなかを冒険する
おおかみのこどもたちのようすを描いた楽しいお話。
ポーランドの巨匠ヴィルコンの絵が美しい絵本です。
★新刊★幻の名作が50年以上を経て復刊!
世界最大のシカ、ヘラジカ。ヘラジカが生息するスウェーデンやノルウェーでは、その雄大さから「森の王」と呼ばれています。もし「森の王」が自分たちの町にやって来たら……。
アメリカ・ミネソタ州で20世紀初めに実際にあった出来事を元に生まれた物語に、『シナの五にんきょうだい』のクルト・ヴィーゼが絵を描き、『ナルニア国物語』の訳者・瀬田貞二が翻訳を担当したのがこの物語です。1969年に初邦訳が出版されていながら、その後、永らく復刊されていなかった名著が、50年の時を経て、蘇りました!
令和を生きる子どもたちに読み継いでいきたい一冊です。
「町にきたヘラジカ」
作:フィル・ストング
絵:クルト・ヴィーゼ
訳:瀬田 貞二
出版社:徳間書店
ある冬の日、イバールとワイノが家に帰ってくると、
馬小屋から、みょうな鳴き声がしました。
それは、おなかをすかせた、かわいそうなヘラジカでした!
町にやってきたヘラジカをめぐって
子どもたちと心優しい大人たちがおりなす、ほのぼのと楽しい物語。
1969年に出版され、復刊の希望が高かった一冊です。
★新刊★今を生きる子どもたちへ。たかいよしかずさんからのメッセージ
「おはなし・くろくま」シリーズ (くもん出版)や、「怪談レストラン」シリーズ(童心社)の装丁・挿し絵を手がけてきた、絵本作家のたかいよしかずさん。たかいさんのライフワークともいえる絵本が、『ともだちのつくりかた』や『すきなことのみつけかた』など、子どもたちへ生きていく上で大切なことを伝えるシリーズです。
その最新作は、自分の気持ちの伝え方、そして相手の立場になって考えることを、やさしい言葉とポップな絵で紹介しています。
「どんなきもち?」
作:たかい よしかず
出版社:大日本図書
もしきみがいぬになったら…。もしきみがともだちとけんかしたら…。「どんなきもちになるのかな?」自分の気持ちを言葉にしてわかってもらうこと。そして相手の気持ちも想像して、相手の立場にたって考えてみること。生きていくうえで大切なことを、この絵本を通して身に付けられます。
たかいよしかずさんの、子どもたちに伝えたい絵本シリーズ
●おうち時間にピッタリの絵本をご紹介します。
★新刊★大人の方の脳トレにもオススメ!
ステイホーム期間が長くなると、ついついテレビやゲームなどで時間を過ごしてしまう方も多いのではないでしょうか? せっかくならその時間を脳トレに使ってみませんか? お子さんの知育だけでなく、大人の方の脳トレにもピッタリな、シールを貼って形を作るパズル絵本が発売されました。
「頭がよくなる!知育シールパズル」
絵:ぬQ
監修:茂木健一郎
出版社:Gakken
いつでも&どこでも遊べる、シール版ジグソーパズル!シールのピースを、台紙にある数字の順番にガイド線に合わせて貼っていくと、3Dポリゴンイラストが完成。何ができるのかを想像しながらシールを貼っていくことで脳が活性化し、楽しく脳トレできる一冊。
遊び方はとっても簡単。上のシールのピースを、下の台紙書かれている数字の順番に、ガイド線に合わせて貼っていくだけ!
どんな形が表れるか、想像するのも楽しいですね。
●探し絵+歴史探訪のロマンあふれるシリーズ。
1ページにじっくり時間をかけて登場人物を探す、探し絵絵本。おうち時間の心強い相棒です。探し絵を楽しみながら、古代ローマや古代エジプトに関する知識が自然と身につくとしたら……、こんなにありがたいことはないですよね。
「トムをみつけよう!」は、主人公のトムが、ネコのディグビーを追いかけて、古代都市にタイムスリップしてしまう、ロマンあふれる探し絵絵本です。お子さんと一緒に、トムやディグビー、絵本に登場する色々なものを見つけて楽しんでください。
●まずはマンガでSTEM教育に触れてみよう。
「科学(Science)」「技術(Technology)」「工学(Engineering)」「数学(Mathematics)」の頭文字を取った「STEM教育」。これからの教育方法として、注目を集めています。(絵本ナビスタイルでも連載中です)
でも、そもそも「STEM教育」ってどんなことを学ぶの? そう疑問を持っているご家庭へ向けた、「STEM教育」の入り口を紹介するシリーズです。アメリカで出版され、親しみやすいマンガと分かりやすい展開が人気となった全10巻の中かから、2020年に5巻が翻訳出版されました。
科学や工学はちょっと苦手……という大人の方も、ぜひお子さんと一緒にページを開いて、STEM教育に触れてみてはいかがでしょう。
●教科書にも載っている名作を英語で楽しもう。
お家にいる時間が長いなら、ちょっと英語に触れてみようかな……そう考えるご家庭も多いですよね。でも、何から手を付けたらいいか分からない……というときには、まずは絵本で、英語と親しんでみてはいかがでしょう。絵本を通して,英語・感性・社会性を育てる教室「ラボ・パーティ」を主宰する、ラボ・教育センターが手がけた「英日CD付 英語絵本」シリーズは、今までにも『
かいじゅうたちのいるところ WHERE THE WILD THINGS ARE』や『
ちいさいおうち THE LITTLE HOUSE』など、誰もが知っている絵本の「英日CD付 英語絵本」を出版しています。
『ふたりはともだち Frog and Toad Are Friends』は小学校の国語の教科書にも取り上げられたことのある、アーノルド・ローベルの名作。絵本になじみのない方でも、がまくんとかえるくんのやり取りを覚えているのではないでしょうか?
独特の穏やかな世界観とウィットに富んだ二匹のやり取りをこの機会に親子で堪能してみてはいかが?
●1月の新刊&オススメ動画公開中。