むかしむかし、ある小さな町に3人のおばさんが住んでいました。みどりおばさん、ちゃいろおばさん、むらさきおばさんです。そして、向かいの家には、あおおじさんが住んでいました。 さて、ある日曜日、おばさんたちは散歩の途中で犬のプリックがいないことに気がつきます。あわててあちこち捜しますが、プリックはどこにも見あたりません…。 プリックは辻芸人にさらわれそうになっていたのです。そこをみなしごの兄妹ペッテルとロッタに助けてもらい、みんな大喜び。そして、ふたりはおばさんたちの家で暮らすことになりました。 『ペレのあたらしいふく』『ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん』などで知られるスウェーデンの絵本作家エルサ・ベスコフ(1874-1953)の代表作「3人のおばさん」シリーズ全5冊がついに日本語版で出版されます。本書はシリーズの最初の巻です。
続きを読む