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スポーツ義足づくりの第一人者であり、テレビ、新聞各紙などメディアで多数紹介されている臼井二美男氏による初の著書。
2017年度の高学年向けの課題図書として紹介されている中で、興味を持った一冊です。
義肢装具士という仕事をされている臼井さんに密着したノンフィクションで子どもだけではなく大人にも為になる内容でした。
お話は、小学生に向けてわかりやすい言葉で書かれてありますし、臼井さんのエピソードに登場する方々のメッセージも載っていて読みやすいと思います。
表紙にも登場しますが、その中でも自分の子どもと同じ年代である小学生の柚稀君の義足を装着し、挑戦する24時間テレビでの100メートルを走り切るというエピソードが心に残ります。
足がないという不自由さを残された他の機能で精一杯補うという気持ちになるまで・・きっとたくさんの時間があったはずです。
そのつらさは到底計り知れませんが、
夢はアスリートと語るくらいにまぶしい笑顔で走る柚稀君の写真は、何度見ても勇気をもらいます。
きっとご両親にとっても・・柚稀君のその言葉は嬉しい言葉だろうなと思います。
臼井さんのされている義肢装具士という仕事を知る機会もこれまであまりなく、とても良い内容でした。
義足づくりを通して・・少しでも明るい未来をと希望をもってこつこつと作られている臼井さんを心から応援したい気持ちになりました。 (Pocketさん 40代・ママ 女の子14歳、男の子11歳)
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