ある夜、一人の旅人がふしぎ町のふしぎ通りを歩いていると、「ふしぎ亭」と書かれた小さなレストランを見つけました。
「いらっしゃいませ」と迎えてくれたのは、なんとシェフの格好をしたらいおんと、赤ちゃんをおんぶしたひつじのママ!
驚く旅人の前に差し出されたのは、三冊のメニュー。
白い表紙の〈これが食べたい! メニュー〉
青い表紙の〈思い出メニュー〉
赤い表紙の〈おなやみ解決メニュー〉
旅人が選んだ白いメニューは、頭に思い浮かべた料理が、メニューに現れるという魔法のメニュー。恐竜のたまごやきを食べたいと願った旅人の料理を、「ふしぎ亭」は無事に作ることができるのでしょうか?
真夜中だけ開くこの店には、実はらいおんシェフたちがかけられた大きな秘密がありました。かつて、ある夢を叶えるために企みごとをした二人は、魔法使いに見つかり、魔法をかけられてしまったのです。その魔法を解くには、お客さんが料理に満足して「おいしい」と言ってくれるとたまる1万ポイントが必要だとか。
作者は「キャベたまたんてい」シリーズが小学生に大人気の三田村信行さん。一度読んだら忘れられない奇妙な世界を描いた名作『おとうさんがいっぱい』を書かれた方でもあります。不思議な奇妙さと謎解き要素、ちょっと怖いような感じが魅力的な物語世界は、ワクワクの楽しさとハラハラの怖さのバランスが絶妙でどんどん惹きこまれてしまいます。ハラハラドキドキしながらも、明るくて親しみやすいあさくらまやさんのイラストに安心感があり、あっという間に物語の世界へ連れていってくれるでしょう。
小学1〜3年生の子どもたちを夢中にさせる不思議でおいしい新シリーズのスタート!
これからどんなお客さんやお料理が登場して、どんな出来事が待ち受けているのでしょうか。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
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