このところ、新刊本の中に、発表された国では相当に古いと思われる本があるのに気付くことがあります。
この絵本もそんな一冊です、『この本読んで』の冬号には「1920〜30年代 黄金期の絵本」として紹介されていました。
海と灯台のことを描いてありますが、やはり心に残るのは
「子どもたちよ
灯台のようであれ!
くらやみで航海できない人たちのために
明りで 行く手を 照らすのだ!」
という一節です。
数ある絵本を読んで、子どもたちの心に残るのは、絵であったり言葉であったりだと思います。
子どもたちだけでなく、大人も、先を照らす明りのようであったらいいなあと思いました。
色使いも絵も今時のものではありませんが、その当時の人々の暮らしや考え方を垣間見ることができます。
良いものは、時間を経ても語りかけるものがある、そんな風に思いました。