子どもに初めて読み聞かせたとき、うまくできたお話だな?と大人までも楽しみながら読みました。
他人に迷惑を掛けない、その代わり他人からも迷惑を掛けて欲しくない。日本はそのような社会になっているなと感じることがあります。例えば、電車で妊婦さんや高齢の方に席を譲るにしても、「迷惑になったらどうしよう、、」などと考えてしまい結局行動にできないような人もいるでしょう。
この本では、可愛い動物たちが次の人のためを思い、自分の持っている物を置いていきます。あれやこれやと考えず、さらっと自然に思いやりを置いていく。私は読んでいて、ハチミツを食べて代わりにパン1本だけ??!と少しつっこんでしまったのですが(ハチミツの方が圧倒的に高価なので笑)、そんな難しく考えなくていいのです。優しさはとてもシンプルなもの。その時に自分ができる範囲で渡せばよいのだと教えられました。先ほどの席を譲る話も、自分が行動した後のことあれやこれや考えるのではなく、自分ができることをする。子どもにはこのお話のような優しさを持っていてもらいたいです。
ちなみに、2歳の息子はどんぐりが最終的にくりになってしまったおもしろさはまだ理解していないようです。優しい画のタッチと動物たちが次々と「どうぞ」をしていく様子を楽しんでいます。