面白い!こういう絵本を面白いといわなくて、どうするって。
たかべさんらしい、とってもユニークな絵本でした。
昔、ある村の山のてっぺんに、大きなおじぞうさんが、どかっと座っていました。
村の人達は、おじぞうさんを心配して、「そんなところに座ってないで、もっと過ごしやすいふもとまで降りてきて下さい」と、何度も声をかけたのです。
すると、おじぞうさん。村びとに感謝するどころか、「なーんにもしらねえくせにグダグダいうな」といって、3つばかり先の山のてっぺんに移ってしまうのです。
そのすぐ後に、おじぞうさんが座っていた山が大噴火を起こします。
なーんと、おじぞうさんは暑いひも寒い日も、雨風に吹かれながら、村人たちを守ってくれていたんですねー。
その後、助かった村人たちは、また3つ先のお地蔵様がいる山のふもとで村を作って暮しはじめたとさ。
おじぞうさんのクセに、ちょっとばかりおっかないおじさん風のキャラクターといい、おせっかいで、人懐っこそうな村人たち(一人一人すごく作り上げられています)といい、ページをめくる度にとっても楽しくなります。
ぜひぜひ、家族の団欒にでも読んでみて下さい。