学校から家までの遠い道のりを、いつも歩いて帰る主人公の女の子。バスに乗れたらなー。いつも憧れだった。ある夏の暑い日、とうとうバスに乗った。早くて楽チンなバスの窓から景色を眺めているうち、あれ?知らないところに着いちゃった…。
大自然の表現が見事です。草原やトウモロコシ畑など、一つ一つの風景を実に丁寧に描いています。これだけ壮大な自然を感じる絵本は珍しいです。主人公の一人ぼっちの気持ちがひしひしと伝わってきて、思わずがんばれと応援したくなりました。家の明かりが見えた時はホッとしました。ページのそこかしこから、風に揺らぐ草木や作物の音が聞こえてきました。