今回の作品は、武田美穂さんがよくやられる作風と似ているなと、思いました。
しいていうと、ややマンガチックな感じです。
こういう絵本を読むと、いつも「絵本」と「マンガ」と「絵童話」の線引きって、難しいなぁと感じます。
そして面白いのはこの作品のラストシーン。
こういう話の場合、主人公の子どもたちの思い過ごしだったり、その時はいるけど、怖い怪獣とかおばけとかでなかったり…って、オチになることが多いのですが、
このお話は、怖いおばけたちが子どもたちのところへやってこないのは、子どもたちをとっても愛しているお母さんが、怖いおばけたちを原家の前から追っぱらってしまう。という終わり方でした。
この発想はありそうでなくて面白かったです。
どちらかというと読み聞かせやお話会向きの本ではありません。
お父さんやお母さんなどとお子さんが寝物語などにゆったりのんびり読む絵本です。