8匹のノラネコが、パン工場で悪さをする話。
2012年刊行。
本書を知ったきっかけは、岡田斗司夫のYouTube。大の大人が大笑いしながら紹介していた。
ツッコミどころ満載で、深読みしようとしたらいくらでも面白くなる。特に昭和生まれの方は、懐かしい設定が髄所にみられるので、大いに楽しめる。今時珍しい「ほっかむりの泥棒」とか、「正座して反省」とか。また美味しそうなパンも、昭和のパン屋さんで売っていそうなラインナップ。
本書には、オッサンと、動物と、コスプレしたおっさんしか出てこない。しかも全員もれなくメタボである。やっぱり、いくら美味しいとはいえ、ハイカロリーな菓子パン、総菜パンの食べ過ぎは良くないのだろう。
全員、やる気のない顔をしていて、シャキッとしているキャラクターが一人もいない。
やっぱり生き残るのは大変なのだろう。
本作品は児童書(幼児〜低学年向け)と思われるが、生活につかれたオッサンにも、笑いの癒しを与えてくれる良書である。
次の作品もぜひ読みたい。