クラシック・コレクションということで、訳者の内藤氏所蔵の原本を解体し、印刷用の原稿として使用した、と書かれています。道理でレトロです。活字まで古めかしくなっていて、ページの角が丸くしてあったりします。絵がちょっとピンぼけしたように見えるのが残念かな。しかし、物語は楽しいです。なにしろ、ひいおばあさんの時代からある人形と人形の家(子供の背丈より大きい)があって、家具も何もかも人形サイズでそろっているのです。そこで少女2人は、人形のためのクリスマス・パーティーを開きます。人形サイズの招待状を作って、人形サイズのお菓子を焼いて……。そして、お友達とお友達の人形を招きます。なんて夢のある遊びでしょう!こんなに時間をかけた大規模な?遊びは、せかせか生きていてはできないと思います。でも、子供時代には大切だと思います。