四角いクラゲの子のユラは、みんなに「ぼくらの仲間じゃない」といわれる。ひとりぼっちになり、岩に角っこを ぶつけてみるが、まるくならない。お月さまにいのっても、ただ静かに光っているだけ。そんなある日…。
居場所がなくなったユラは、あぶくのように消えてしまいたいとさえ思います。そんなユラを、お月さまが静かに 照らしていました。無心によびかけ、いのりつづけるユラに、お月さまは何もこたえませんが、いつしか月が満ちて、 ユラは身も心も満たされます。ひたむきに生きる小さなユラを、石井聖岳がやさしい月の光でつつんだ珠玉の絵本です。 (文研出版HP「編集部からのおすすめ」より)
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お碗のように丸い帽子の代わりに、ユラぼうやは、四角、まっ四角で、みんなとは違うので、どうなるのか気になりました。クラゲからは仲間外れにされて、意地悪されてあぶくのように消えたいとまで思って皆とは違うのがそんなに悪いのかが気になりました。お月様に毎晩お祈りして銀色の美しい見事なクラゲになって黙って仲間の列に入って行けてよかったなあとは思いましたが、みんなとは違う個性があっても良いと思っている私は、複雑な気持ちが残りました。夢の中で、丸い白い花が、ぽかり、ぽかりといくつも開く絵が明るくて優しくて綺麗なのが、とても気に入りました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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