
シュッ、シャ…。 ぶきみな音で目がさめたニマ。 台所にそっと近づき、のぞいてみると…?
勇気を出しておにばばと戦い、 お寺をすくった少年僧を描く、 ヒマラヤを舞台にした心に迫る物語。
昔、ニマという男の子が、 高い山のつらなるヒマラヤのお寺で 修行していました。 ある日、大切な井戸の水がかれ、 ニマは歩いて一日かかる泉まで、 水をくみにいくことに。 和尚さまはニマに、泉のそばでは 旅人を食うおにばばが出るから 気をつけるように、といいます。 そしてニマは、何かあったら思い出しなさい、 と和尚さまが言った仏の言葉を胸に、 旅に出て…?

チェン・ジャンホンの描く絵本はどれも迫力に溢れています。
表紙からして期待させる絵本です。
内容は、どこか「三枚のお札」を連想させる展開で、おにばばは山姥に置き換えられるかもしれません。
そのおにばばの恐ろしさのわりに、お話の盛り上がりが簡単に収束してしまうのが物足りなくも感じました。
しかし、ヒマラヤという辺境の地で、いかに水が大切かを考える材料となりました。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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