パトカー、白バイ、救急車。
緊急車両は、たたかう車。
たたかう車にはロマンがいっぱい!
「まえとうしろ どんなくるま?」シリーズの第二弾、今回のテーマは「緊急車両」です。
消防車のホースはどうやって水のいきおいを変えているんだろう?
高速道路パトロールカーはどんな仕事をしているんだろう?
そんな疑問に答える、のりもの絵本!
さまざまな緊急車両について、それがどんな働きを持っていて、どんな機能がついているのか、わかりやすく図解されています。
しかし、本作の魅力はそれだけではありません。
「まえとうしろ どんなくるま?」というシリーズ名のとおり、「ま正面」と「ま後ろ」、そして「ま横」という、3つの視点で車両を描いているのが、この作品の最大の特徴。
ふだん、車の正面や背面を見ることはあっても、人はそれを立体としてとらえているのでしょう。
奥行きを感じさせないほどにきっちりと「前」から、あるいは「後ろ」からの視点でページに落としこまれた車両を見ていると、それがとても新鮮なものとして目に映ることにビックリ!。
あざやかではっきりとした彩色と、細部まで描きこまれたリアルさも相まって、まるでミニカーを手にとってじっくりと観察しているかのようなワクワク感があるんです。
のりもの絵本はもうたくさん持ってる、そんな人にこそ手に取ってほしい一冊。
他にはない独特の魅力にあふれた、不思議なのりもの絵本です。
(堀井拓馬 小説家)
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