頭には真っ黒なリボン、背中にはコウモリみたいな羽、そして2本の牙……そう、ヴァンピリーナはヴァンパイアの女の子。
夢は……バレリーナになること!
「それなら バレエを ならわなくちゃ」
ピンクのレオタードを着た人間の女の子たちに交じって、バレエを習い始める黒いレオタードのヴァンピリーナ。
「ひざを まげて “プリエ”」
「つま先立ちは “ルルヴェ”」
「足をあげて “アラベスク”」
初めはなかなかうまくいきません。
バレエの上達にヴァンパイアも人間も関係ないようです。
四苦八苦するヴァンピリーナたちの愛らしいこと!
「ほんものの バレリーナは いつだって つま先を ピンと のばす ものよ」
先生の教えのとおり、一生懸命練習に励み……いよいよ、ドキドキの初舞台。
ヴァンピリーナやお友だちは、やり遂げることができるのでしょうか……?
「バレリーナになりたい」という目標に向かってひたむきに取り組むヴァンピリーナの姿に、思わず「がんばれ!」と力が入ります。
そして、ヴァンパイア家族の応援もとってもすてき!
夢を持ってそのために努力することは、なんと素晴らしいのでしょうか。
バレエに憧れるお子さん、そして、夢にあふれるすべての人に贈りたい一冊です。
(洪愛舜 編集者・ライター)
続きを読む