いつも怒っている らんぼうな山 ピンネシル いつもやさしい 青くすんだ沼 ピルカトー 山は沼に結婚を申しこみ、断られると火をふきだします。焼けただれた大地を元にもどすために、ピルカトーと魚たちは長い年月をかけて澄んだ水玉をひとつひとつ集めはじめます。
最後に火を噴く若者がきりりとした若者の姿を映し出していたの
がよかったです。ピンネシルが、乱暴で情け知らずの山だったけ
けれど、青い沼のピルカトーを愛する思いは、誠の愛だったと思
いました。優しいピルカトーに協力する魚たちは命がけで、澄み
きった水玉を見つけ出して、ピルカトーは、氷のように美しい槍を
一日、ひと月、一年、百年と少しずつ、少しずつ出来上がっていき
ました。こうした努力が実を結んだのでした。槍を飲み込んだピン
ネシルが、「許してくれ、ピンネカトー。許してくれ、森の木や草」
と、心から謝ったのが、よかったです。
火を噴く山のピンネシルと青い沼のピルカトーの結婚式に、よか
ったなあと思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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