
「よだれだらだらベイビー」なんて見事なネーミングをしたのはジョナサン。なんでみんなそんなに可愛がるんだ?赤ちゃんなんてげっぷやおならはするわ、よだれは垂らすし・・・。世の兄弟をもったばかりでとまどうお兄ちゃん達と同じように、家族の中心の座を奪われ一人葛藤するジョナサンが思いっきり悪態をついているのです。 そんな赤ちゃんを見に家に集まってきた親戚一同。たまに話かけてくれたと思ったら「クマのプーシャンジョナサン」なんて今更言われてさらにぶっすり。(ジョナサンは小さい頃プーシャンって言ってたのね。)いとこのお兄ちゃんも遊びに誘ってくれたけど・・・。 ふてくされたり、怒ったり、とまどったり。お兄ちゃんになっていく心境の変化を、完全にジョナサンの視点から描いているのが面白い。怒れるお兄ちゃんの主張はとってもユーモラスだし、頼もしい。男の子の成長していく姿っていうのは複雑そうで結構単純だったりする。この明快さが見ている方にはたまらないんだよね。 頑張れ、おにいちゃん。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

おとうとのダニエルは、いつもよだれをたらしていて、顔じゅうかさかさの「よだれダラダラ・ベイビー」なんだ。そのうえ、おならなんかして、「おならプスプス・ベイビー」だし、パパにあごをくすぐられたら、「のどゴロゴロ・ベイビー」になるし……。 家族がふえたことへのとまどいや、赤ちゃんへの嫉妬、そしておにいちゃんになったことへの自覚をあたたかくユーモラスに描きます。

もう我が家に赤ちゃんはいませんが、4人兄弟の我が子たちにどうかしら、と思って選んだ一冊です。我が子達は、幸いなことに赤ちゃんが好きで、ヤキモチをやく、ということはなかったのですが、もしかしたら大人が気が付かなかっただけなのかな? (ままmamaママさん 40代・ママ 女の子12歳、女の子8歳、男の子6歳、女の子3歳)
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