自分が4歳だった頃、あるいは我が子が4歳の頃。
どんな遊びが好きだったかなあ……そんなことを思い出しながら。
絵本はこんな質問で始まります。
「4さいのこどもって、なにがすき?」
かけっこにシーソー遊び、ジュースに変な顔。
絵本もおもちゃも、おっきい音を出すのも大好き!
おばさんの家に遊びに来た子ども達、ボビーにアン、エディ、ネルは全員4歳。
もっと詳しく教えてくれますよ。
「4さいのこどもって、なにがすき?」
ジャングルジムにブロック遊び、誕生日会に絵を見てもらうこと。人形遊びやこちょこちょくすぐりっこするのが好きな子も。好きなことって、みんな違う! それからそれから……。
外遊びも家の中の遊びも上手にできて、お友達がいたり、自分の好きなことも見えてくる。だけどまだまだ自由奔放!確かに4歳の頃の遊び方って独創的。見ていてちょっとうらやましくなっちゃうくらい。ウンゲラーの描く子どもたちの表情からはいたずら心も見え隠れしたかと思うと、最後に大好きなおばさんへの最高の贈り物も忘れずに、なんて。意外としっかりした一面も見せてくれるのです。
何歳の子が読んでも、大人が読んでも、楽しいこの絵本。子どもたちのパワーを感じるための1冊として、時々読み返したくなるのかもしれませんね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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