弟のテオは、まだあかちゃん。毎日ミルクをのんで眠っている。ママがいうには、もっと大きくならないと、一緒に遊べないんだって。
テオが大きくなったら、自転車に乗ってジャングルへ行こう! 秘密基地をつくるんだ。海辺ではお城をたて、もっと大きくなったらボートに乗って海へ出るんだ。その先で待っているのは……。
今はまだ寝てばかりの可愛い弟をながめながら、「ぼく」の想像の中で繰り広げられていくのは、弟と過ごす未来。新しい世界へ出会うための冒険。その時間は、発見と驚きに満ちていて。
オーストラリア児童図書賞オナー賞を受賞した作家と、オーストラリア首相文学賞児童書部門を受賞した画家によって生まれたこの絵本。空想の中のうっとりするような美しい世界、そしてその中で生き生きと過ごす兄弟の姿。これから弟や妹を迎えようとしている子どもたちはもちろん。大人になっても夢を見られるような、楽しい一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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おおきくなったら、ふたりでいろんなところへ行こう!
弟と過ごす未来を夢見て、男の子の想像が広がっていく、心に残る絵本。
◇オーストラリアで最も権威のあるオーストラリア児童図書賞オナー賞を受賞した作家と、オーストラリア首相文学賞児童書部門を受賞した画家による一冊。子どもから大人まで楽しめます。
◇5歳から
ぼくのおとうとのテオは、まだ赤ちゃん。
毎日ミルクを飲んで、
ねむってる。
ママがいうには、
テオがもっと大きくならないと、
いっしょにあそべないんだって。
テオが大きくなったら、
ふたりで自転車にのって、
ジャングルへ行こう!
木の枝には、きっとヘビがいっぱい。
木の下のほら穴が、
ぼくたちのひみつきち。
コウモリたちが、
いろんなことを知らせてくれる。
それから…。
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