
二十四節気を、消しゴム版画と絵文字を用いた散文で描いた絵本です。「春」では立春から穀雨までの節気を扱います。ひな祭りや田植えなどの春の行事や、桜や菜の花畑、うぐいすなど春に関係する生きものを扱いました。それぞれのテーマを、消しゴム版画を生かした色彩の鮮やかさや奥行きのある構図で描き、本文文章を散文と音感で表現することで、子どもたちの関心を惹くような工夫をしました。また本文では、春の風景や出来事の解説を掲載しました。表見返しには二十四節気の説明を、裏見返しには春の節気に関する解説と唱歌・童謡を紹介しています。

二十四節気なんて、大人でも天気予報の時に聞くくらいで、普段はあまり耳にすることのない季節の言葉ですが、この本を見ていると、改めて、昔の人は季節の移り変わりを肌で感じ、言葉に表して、丁寧に味わっていたのだなぁと感じられます。
優しいイラストと詩のような言葉で、二十四節気一つ一つを表現しており、子供でも分かりやすく楽しめるのではないでしょうか。 (hime59153さん 50代・ママ 男の子13歳)
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