町の真ん中にある小さなお店。小さな小さなルッコラが、ねこのローズマリー、伝書ばとのパクチーと一緒に「さがしものやさん」をひらいているのです。ルッコラは、毎朝ポストに届いた依頼のお手紙を一通ずつ読んで、さがしものの順番を決めます。
「ローズマリー、ほら、おしごとの時間よ」
ルッコラはローズマリーの背中に乗って、最初のさがしものの場所に向かいます。依頼主はふたごのラビとバニ。おそろいでお出かけしたいのに、バニの身に着けるものが見つけらないのだと言います。ふたりの部屋に到着すると、そこには……うさぎの洋服や小物がたくさん!
さらに依頼はケーキ屋さんのクレムさん、風変りな紳士ハトカワさん、肉屋のミスター・ベーコンさんと続きます。いちごのケーキに変わったおもちゃ、不思議ないきものたちに食料市場、どの部屋もどの場所も、クラクラするほど甘くて可愛いいものがぎっしり! ルッコラは全てを見つけられるのでしょうか。
装画や広告、パッケージなどで活躍されている北澤平祐さんの絵を浴びるように楽しめるのがこの「さがし絵えほん」。パステルカラーに彩られた小物の数々、個性的なキャラクターたちが身に着ける華やかな洋服、見るだけで心がときめくスイーツ。働き者のルッコラと一緒に挑戦すさがし絵は、意外と難しくて大人も子どももしっかりと夢中にさせてくれるのです。ああ、私の町にもルッコラがいたらいいのに……!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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