
ある日、仲良く隣り合って暮らしていたガブリーロとイワンの家が、たまご1個をめぐってけんかになった。けんかはだんだんエスカレートし、ついには大きな事件に……。

どうしたら平和を取り戻せるのかを考える絵本です。
この絵本を再読して、どんどん悪化して後戻りを知らない国際社会に、あまりにも同一視できて驚愕しました。
両家の諍いの発端はたまごでした。
取った取らないという始まった原因がたまごだというのは象徴的です。
タイトルにある「火は早めに消さないと」という戒めが、本当の火事にまで及んで心に突き刺さって来るのは、まさにそれが戦争だからです。
この絵本では、たまご騒動から火事を引き起こすまでの過程が語られています。
猜疑心や誹謗中傷、感情的な炎上、事実に基づかない風評禍と、今の社会を振り回す要因に満ち溢れていて、派生的な事実しか見えません。
この過程で、人のこと考える心も、平常心も失われていきます。
「やられたらやり返せ、やられる前にやっつけろ」などと考える人が先導するから、戦争が始まり、拡大していくのです。
ところで、この諍いはどうして収まったのでしょうか。
今の社会はそのことに学ばなければいけないと思います。
どこかで立ち止まらなければ世界は壊れてしまうと危惧する私は、考えすぎでしょうか。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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