
マリアは、モロッコという国でくらしています。ある日ドアをたたく音がして、友だちのアミンがおすそわけを持ってきてくれました。次の日曜日、マリアのお母さんはからあげをたくさん作って、「今日は私たちがおすそわけをしましょう」。そしてまた、次の日曜日??。人と人との距離が近いモロッコでは、美味しいものを作ったらシェアをするのはあたりまえのこと。友だちも近所の人も知らない人でも、美味しいものを囲んで話に花を咲かせます。 モロッコに暮らした経験のある作家が、「おすそわけ」をテーマに異文化の交流を描きます。

異国情緒あふれる表紙絵に惹かれてセレクト。
舞台はモロッコで、モロッコ人を父に、日本人を母に持つ
マリアが主人公。
おやおや、四人兄弟とはにぎやかですね。
そこへ、マリアの友だちのアミンがおすそわけを持って来宅。
なるほど、おすそわけの文化があるという事ですね。
もちろん、マリア宅もお返しを。
途中でもおすそわけが繰り広げられるのは驚きですが、
こんな光景は素敵です。
モロッコの伝統料理と、日本料理も交えて、
食が取り持つ笑顔にほっこり。
絵を担当した松田奈那子さんも、モロッコ滞在歴があり、
その空気感も感じられます。
小学生くらいから、異文化体験できそうです。 (レイラさん 50代・じいじ・ばあば 女の子2歳、女の子1歳)
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