
生涯で110冊以上もの絵本を手がけ、アメリカでもっとも権威ある絵本の賞であるコールデコット賞を2度も受賞して、世界中で親しまれている絵本作家バーバラ・クーニー。2000年に亡くなってからも、いまなお、多くのひとびとを魅了しつづけています。バーバラの生い立ち、色に秘められた事情、物語の源泉、そして、信念をもった生き方。バーバラ・クーニーの人生とその魅力を紹介する伝記絵本です。巻末にはクーニーの息子バーナビー・ポーター氏の言葉を掲載。

絵本の世界は広い。
落語や怪談話が絵本になることもあれば、
この作品のように「伝記」も絵本になることがあります。
もちろん、そうはいっても誕生してから亡くなるまでの、しかも「伝記」にしたくなるくらいの人物であれば、
どれだけのページ数があっても足りないくらいのところを、
十数ページの絵本で表現するともなれば、その方法は難しい。
絵本作家バーバラ・クーニー(1917−2000)の「伝記絵本」となる
この『世界をもっとうつくしく―絵本作家バーバラ・クーニーがのこしたもの』は、
困難な創作であったろうが、実にうまくひとつの作品に仕上げています。
その功績は、おそらく言葉の美しさにあるように思います。
特に最終段のあたり、こうあります。
「さいごのページをめくれば、この本はおしまいになります。
そしてまた、だれかがあたらしい本をひらくのです。
つぎにどんな物語がはじまるのか、だれもしりません。」
ところで、絵本作家バーバラ・クーニーの名前を目にしてもわからない人も多いのでは。
でも、彼女が書いた『ルピナスさん』なら、読んだことのある人はたくさんいるでしょう。
彼女があの絵本を描こうとした世界観を、この「伝記絵本」は見事に再現したといえます。
書いたのはアメリカの作家アンジェラ・バーク・クンケルさん、絵はベッカ・スタッドランダーさん。
バーバラ・クーニーさんがのこしたものをつないだ人たちです。 (夏の雨さん 70代以上・パパ )
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