平和と寛容の絵本展「ハロー・ディア・エネミー! 80作品展」の展示図書
トラのベリゼールは、街でも評判の良いパン屋さん。とびっきり美味しいパンを焼き、お話もじょうずで子ども達にもやさしいので、まちの人気者。なのに、お芝居でトラの姿を見せたとたん「あいつは、こわい」と噂が広がりはじめて……。だれの心にも潜んでいる、おそろしい差別の心について子どもにも考えてもらいたい絵本。
多分トラは、私達の身の回りにもいる、大人の誰かなのではないでしょうか。
人々はうわさが大好き。
ある時、悪いうわさがたつと、人々はみんな騒ぎ立て、悪口を言い、仲間はずれにしようとします。
ついこの間まで仲良くしていたのに、ひとたび悪い噂がたつと、それが本当かどうかも確かめずに、多勢に加わってしまいます。
でも、子供はそうじゃありません。
自分の目で見て、ありのままを受け止めることができます。
周りに振り回されることなく、自分の目で見たことを信じることが大事なのです。 (イザリウオさん 40代・ママ 男の子11歳、男の子9歳)
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