ヨルダンの羊飼いの少女ハナンの物語
世界は広い。いろいろな国がある。いろいろな暮らしがある。いろいろな文化のなかで、いろいろな人が、いろんなふうに生きている。これはイスラムのきまりを守り、砂漠のテントで暮らしている、ベドウィンの人たちのお話です。
砂漠に春がやってきました。一年ぶりのめぐみの雨。羊飼いの少女ハナンの家でもヒツジの赤ちゃんが生まれました。
砂漠の夏は、どこもカラカラ。オアシスの泉を求めて、砂漠を移動。やっと水場が見つかって、新しい土地での新しい暮らしが始まります。
そして、イスラム暦の第9月は断食月(ラマダーン)。この1か月は、日の出から日の入りまで、断食をしなければなりません。
ラマダーンが終わると、楽しいイードのお祭り。でも、ハナンには悲しいことが……。ハナンが一生懸命育てたヒツジが、売られてしまうからです。
きびしい自然の中で生きてゆく、ベドウィンの人たちの一年を綴った、雄大な絵本です。
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