タイトルの「カッパのごちそう」って何だろう?きっとキュウリだよね、と息子と予想しながら読み進めました。
でも、実は意外なものがカッパのごちそうだったのです。
川遊び。私がまだ子どもの頃は、川の土手で遊んでいる小学生もわりといました。
魚を捕ったり、ザリガニを捕まえたり。
秋には一面の彼岸花を摘んで首飾りを作ったり・・・
でも、今は「川遊び=危険なもの」として、夏休みのお便り等でも決してしないように注意があります。
実際、悲しい水の事故のニュースも毎年のように耳にします。
そんなこんなで川遊びが出来ない現実というものがあるのです。
カッパのごちそう。それは川で遊ぶ子どもたちの気持ち、心でした。
大声で笑ったり、目をキラキラさせた子どもたちの存在が、カッパの命の糧だったのです。
現代に、カッパが姿を消しているのはそういう理由があったのですね。
この絵本では、カッパが色んな術を教えてくれる中で、川遊びの楽しさが思う存分描かれています。
こんな素敵な体験、失われてしまうのは何とも勿体ない。
危なくないよう十分対策して、川遊びを楽しみたいと思いました。